雨天で良型ハナダイ活発、シャクリを満喫の一日

6月9日(土)、久里浜港の五郎丸からハナダイに行ってきた。
東京湾口部の海面水温も19〜20度で安定し、コマセシャクリの王道ハナダイ釣りもようやく激渋期から脱出。頭14、5枚から良い日で30枚前後の数字が上がり始め、ウズウズしていた腕もそろそろ爆発寸前!?解禁直後の剣崎沖のイサキ釣りも今年は端からウリンボ級の数釣りモードに突入し、こちらもかなり気になるところではあるが、今週は久し振りにIさんからハナダイシャクリのお誘いを受け、二つ返事で釣行確定である。予報によると土曜日は低気圧のど真ん中、どう転んでも雨は免れそうにないが、低気圧の中心部が南寄りのコースを通り、同時にもうひとつ小さい目玉が北側に発生し上下に分散する形態、この気圧配置であれば風は吹かないので海は大丈夫だろうとの予想。前夜、晩酌もほどほどに久々ハナダイシャクリの道具を揃え、少し雨対策を強化した荷作りで準備万端。朝、少し早めに目が覚めると外はすでに雨音ピチャピチャ、予報通り夜半から降り始めたが、この時間生憎の本降り模様、止む無く傘を差しての出発である。こんな天気で釣り行くの何時以来かな?風も無いし季節的に寒くないのが救いである。横浜駅で京急一番特急に乗り込むと定位置にIさんのお姿発見、おはようございます!久し振りに再会したIさん、さすが日頃波乗りで鍛えているだけあって一回りスリムになったお身体と日焼けしたお顔が健康的。私は逆にここんとこ体重増え気味で数値も悪化傾向なので見習わなきゃですね。しかし、この雨模様のせいで、いつもは何十人と乗っている釣り人はまったく見られず。これじゃ今日は何処も開店休業じゃないの?京急久里浜駅でバスに乗り継ぎ、6時30分、港に到着。案の定、閑散とした港だったが五郎丸のハナダイ船は先客が2名、我々は左舷オモテっ側にIさん、私の順に荷物を降ろした。準備も整い6時50分、船着場を離れ、いつものように港口で定刻まで待機。そして、7時の時報と同時に全船、と言っても今日は少なく本船の他に3、4隻か?エンジンの回転数を上げて場所を目指す。笠島のブイをかすめて南東方向に進むと、並走していたマダイ船と同じ場所、浦賀水道航路のど真ん中はだいぶ金谷寄りでスローダウン。何度か旋回して位置取りが決まると7時15分、開始のアナウンス。


定刻7時、雨の中、乗客4名でいざ出船。今日は実釣前から釣れそうな雰囲気ムンムン。

南東の弱風で雨、海上は低気圧由来と思われるウネリが若干あるもののまったく気にならず、風弱くベタ凪は読み通り。水色は薄濁り。この時間まだ小降りでカッパを流れるほどの雨量では無いが、この調子でお願いしたいものである。第1投目、水深49mで着底、指示ダナは出船時にすでにアナウンス済みで、下から12mくらいまでとのこと。着底から3mくらいは空で巻き上げ、そこからシャクリの開始。まずは極普通にシャクっては1秒待ち程度のデフォルトパターンで3往復やってアタリ無し。今日の道具は春先のアマダイ釣りで絶好調だった「New海人マルイカ180M」と「電動丸1000SP」の組み合わせにPE4号、ビシは規定のFL80号。仕掛けはハリス2.5号、伊勢尼5号4本針のオールウィリー巻き。配色は上から茶(107)、蛍光グリーン(KA)、クリーム、緑(383)。僚船では開始早々マダイが取り込まれ、さすが、この陽気は鯛類には良さ気なはずなのだが、なかなかおハナちゃんのスイッチが入ってくれず、序盤戦は空振りの連続。色々シャクリパターンを模索してみるが、反応したのはササノハベラ1匹だけ。8時ジャスト、一か八かウリンボ狙いのショートピッチ待ち0.5秒でシャクリ上げると底上9mで本日初アタリ。上手いことアワセが決まって、これは本物ですよ〜!取り込んだのは27cm級のまずまずサイズ。上から3番目のクリームにヒット。次の投入では底上10m、まったく同じパターンのシャクリにヒットして連続2枚目。このシャクリ当たりかな。お隣Iさんにも本日初アタリが出たが掛かり損なって地団駄。空の回収を挟んでまた私にヒット。食いダナは底上8〜10m付近に集中。アタリがあるってホントシアワセ。その横でのっけからバラシ病発症のIさん。アタリは出すがどうしても掛からない、もしくは巻き始めで居なくなる。この時間、私は何かが合っていてIさんは何かが合っていない。その何かはシャクリ方なのか仕掛けなのか?横で見ていてまったく分からず。食い始めて30分、私が4枚目を取り込んだ直後、ようやくIさんにも針掛かりして初物ゲット。フゥ〜、横でポンポン釣られてどうなるかと思ったとIさん(帰りの電車談)、分かる分かる、でも逆もよくあるから。


場所は金谷寄りのフェリー航路の下手、水深47〜49m。周りの船はマダイ船です。

潮周りは中潮の3日目で満潮が6時半頃、干潮が13時半頃の予報なので、実釣時間内ほぼ下げ潮。この時間、流れは緩慢で釣り難いほどの潮は無く、風向きは南東、船首を北東に向け右舷に風を受けながら下げ潮とのバランスを取る操船。船体位置を維持するため常にクラッチでケツ振りながら前後動するので、道糸が右行ったり左行ったり払い出したり抱え込んだり安定しないが、空いてるので大して苦にもならず。水深はほとんど変わらず47〜49mの間。久里浜沖のハナダイの特徴として群れが出たり入ったりする度に船中アタリが続いたり遠のいたり。8時40分頃からアタリが途絶えて、6枚釣ったところで一服状態。今日は小さ目がまったく釣れず、食えば20cm台後半から30cm絡みでやり取りもなかなかスリリングで楽しい。9時20分、久々にアタリが出て7枚目。続いてもう1枚、これは余裕で30cm超、型いいね〜!Iさんもようやく憑き物が落ちたようで、バラシを挟みつつも順調な展開。ホントこの釣りはどんなに気を付けても頑張っても掛かり損ないは防げませんね。9時40分、ハナダイと思えばやや低めの底上7m付近でシャクって止めた瞬間、ドスッと押さえ込まれ、一瞬根掛かり?とも思ったが、次の瞬間、強めに締めてあったドラグを楽に滑らす断続的で鋭い走り。この引き方は!?瞬間、良型のイシダイしか頭に浮かばず、コレは何としても取りたい!と思ったが、何度目かの反転でアチャ〜!行っちゃったよ。回収すると仕掛けは正常、針ハズレじゃ止む無し。いったい何だったのか?バラシちゃったら後の祭りである。さぁ、気を取り戻してハナダイ釣らなきゃ。雨は強まったり弱まったりでこの程度で収まってくれることを願いたいが・・・。不意を衝いてハナダイのスゴいアタリが出るが、押さえ込まれた直後に大きく伸すのは全部スレ掛かり。シャクリが強過ぎるとスレ掛かりも増え、バラシては力んでの悪循環。これは悔しがる前にシャクリ方を要調整なのである。だいぶ大人になったかな。(笑)それとスレバラシの後は針のウロコチェックを怠らないこと。10時30分、目標のツ抜けに到達。すると、ツ抜けおめでとうございます!とIさん、数えてたの〜?イヤな人だね。(笑)


写真に写るほど本降りの雨の中、Iさんと私、抜きつ抜かれつの大接戦。いや〜シャクリって楽しい!

少々遅れを取って11時、Iさんもツ抜け。と思えばIさん、いきなり入れアタリモードに突入、3枚差あったのを10分後には追い着かれ、そして楽々抜き去られ、仕事早過ぎでしょ!分からないもので、この時間帯、私がバラシ病に感染しちゃってワクチンが見つからない。当てても当てても全部ハズレるのはどういうことよ?Iさんは何かが合ってて、私は何かが合っていない。こういう時は仕掛けを新品に交換。で、回収するとあろうことか、今日イチの働き者、上から2番目のKA、知らないうちにフトコロ開いちゃってるじゃん!これじゃバレるに決まってるでしょ。こんな初歩的なミスで何枚損したかな。あ〜イヤになる。(笑)気を取り直して再投入、小気味良く力まないでシャクればホラ!当たるじゃん!労せずして1枚追加。こんなもんだよね。11時を回ると雨粒が大きく激しくもはや本降り状態。頼むよ〜!この薄手のカッパで最後まで持つかな。お腹周りがだいぶ滲みてしまったが寒くはないので許容範囲だが。お昼で15枚、Iさんとは2枚差かな?(競争するつもりも無いんですけど、あまりにいい勝負なもので、笑)午後に入ると下げ潮もだいぶ淀み加減となり、そろそろジ・エンドか?と思えば、隣でいきなりヒットさせるIさん、魚居るのね。直後、私にも当たったが掛からず。更に13時前、少しアタリ続いてイイ感じ。中でも引きが強烈だった1枚、水面に手繰り上げると黒っぽく見えたのでマダイか?と思ったが、よく見るとデコッパチ。ヨッシャ!掛かり所を見てエイッ!迷わず抜き上げたのは今日イチの良型、後の計測で35.5cm/810g。船長に数聞かれて私18枚、Iさん19枚と報告。13時20分、俄かにアタリ続いたが、今度はIさんにバラシ病が伝染。掛かり損ないに留まらず水面バラシもありで痛恨の足踏み状態。まったく分からないもんだね。そんなIさんを他所に私はギリギリ20枚に到達。これを最後に終盤は当てても当てても全部アジとサバ。とうとうハナダイは型出ずのまま、締め括りはIさんのトリプル大アジで定刻14時なり。いや〜楽しかった久々のコマセシャクリ。全身ズブ濡れも気分は晴れやか、ボリュームも満点で大満足。雨の中、重たい荷物とクーラー担いで二人帰路に着いた。


本日の釣果、ハナダイ 20枚(26〜35.5cm)、マアジ 5尾(28〜35cm)、ウマヅラハギ(34cm)。アジは案の定、抱卵状態で脂ぜんぜんありませんでした。上の写真はハナダイ26〜29cm。

こちらが30cm超で最大は左上の35.5cm/810g。20枚中、尺上が8枚も入り、今日は型が抜群、スリリングな引きも堪能できましたよ。

【マリネス釣り情報より】
06/09 ハナダイ 24−34cm 4−20 久里浜沖50m 19.0度 薄濁 雨 波風普通
ハナダイは2番手19枚、3番手14枚と好調に釣れた。外道にアジ・ウマヅラ。
※11日(月)よりイサキ船出船致します。マダイ船はしばらくの間お休みします。 


産卵にはまだ早い?と思ったのですが、立派な真子や白子を抱えており、とりあえず白子をホイル焼きで賞味。クリーミーでコクがあってウンマイ!尿酸値上がりそうですので、食べ過ぎには要注意。そして、超定番の塩焼き、脂乗っててホクホク、これは普遍のお味ですね。

湯引きのお刺身。当日でも少々柔らかいくらいですが、脂もあって味が濃いですよ。翌朝は毎度お楽しみのヅケ丼、一晩ヅケておいたハナダイの身をテンコ盛り。いや〜、朝から満足満足。ちなみに昼飯はハナダイ茶漬けの予定です。好きだよね〜!(笑)

最大魚の兜焼き。脂ノリノリでお味濃厚。臭みも何も無い、あるのは旨みだけ。右はハナダイの頭や刺身の後のあらを煮出したスープ。見てくださいこの脂、明日以降、色々な料理に姿を変えて登場するはずです。(一旦、湯通しした後引き上げ、冷水で汚れを丁寧に洗ってから、改めて煮出します。)

良型の炙りです。ハナダイに関しては湯引きより炙りが勝利。湯引きもウマイですが、身がややボロついてしまうのに対し、炙りは脂分がキープされて身がまったく崩れません。これぞ真価なりと言うのが家族の一致した見解。右は番外編。某釣り人から頂いた自筆釣り魚カレンダー。1枚目からめくって今は何故か4月なんだな・・・。

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