剣崎沖のイサキ、三度目の正直で気分晴れたし

7月6日(金)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
毎年6月1日に解禁となる剣崎沖のイサキ釣り。今年は早期から数も型も好調で、早くもトップ束釣りを記録する日がしばしば、型の方も30cm前後の立派なイサキ級が多く、時には40cm超のジャンボも顔を見せる好調振り。例年だと最初は様子を見つつ7月に入ってから釣行するのだが、そんな模様に我慢できず2週間前の6月23日、剣崎イサキでは初めてお世話になる久里浜港は五郎丸から出撃したところ、結果、イイトコ無しのドツボ釣行。そんでもって翌週6月30日、リベンジを誓って定宿八景あさなぎ丸から単独出撃してみたものの、今度は肝心のイサキちゃん超ご機嫌斜めにより船中丸ごと撃沈状態。ク〜ッ!まさか2週連続悪夢を見るとは何か変なモノでも憑いているんじゃなかろうか!?そんなこんなで例年よりフライングした分、妙なハマリ具合に陥ってしまい、このままでは精神衛生上よろしくない。一方では夏タチが開幕したり、この時期必釣のマダコも好調そうで気になるところだが、とにかくイサキで一回溜飲を下げるしかこの病気に効く処方箋は無いだろう。で、今週末は剣崎が祭礼のため土日とも船止めだそうで、さぁどうしましょう。う〜ん、こうなったら禁断のアレやっちゃいますか!ってことで、今回は久々にH釣行を断行。(会社関係の人は毎度のお願いですが、ここはひとつ見なかったことに!笑)それにしても、平日休んでまで釣りに行って、二度あることが三度になったらすぐバレるし、変な意味で緊張感を伴うからイヤである。まっ、ここ2回を上回る撃沈もそうそう無いだろうから、とにかく行ってきましょう。いつもの時間に出発し、金沢八景駅を下車、今朝は社長のお迎えにより船宿へ。早速、釣り座札のボードを見ると先客3名で空いていた左舷ミヨシを確保して受付。ところで、あさなぎ丸の最新版スタンプカードがこれまた秀逸(末尾に写真載せておきますね)、これだと回数あまり行けないお客さんでもそれなりに美味しいサービスを受けられて、回数行けば行くほど後半は怒涛の割り引きラッシュが待ち受けており、こりゃもう行かない訳に行かない!カードの在庫無くなり次第終了かもしれないので釣行はお早めに!(社長、こんなもんでどうでしょう?笑)準備も整い、7時15分、左舷4名、右舷3名の7名で出船である。


右舷3名、左舷4名の7名にていざ出船。ガスが掛かって少しひんやりした朝です。釣れそうなんだけどね〜。

8時10分、剣崎沖は松輪瀬の再東端に位置する吉野瀬に到着。やはり今週末船止めの関係かそれとも普段からなのか、平日でも週末と同等の船数である。いつものように船団の隙間を縫うようにスラスターとクラッチで巧みに位置取りを調整するのは奥澤紀之船長。8時15分、場所が決まって18〜10mの指示でスタート。北北東の微風で曇り、海上ベタ凪で水色はスケスケの澄み潮。ちょっと澄み過ぎの嫌いはあれども、先週の水色から比べれば圧倒的にマシ。これならカラー針でも食いそうだが・・・。さて、開始早々、左舷大ドモの常連N村さんに30cm級の良型。魚デカイな。一旦回収して2投目、18mからシャクって15mで少し待ちを入れると難なく本日初物のヒット。無事取り込んだのは27cm級の筋肉モリモリイサキ。その後、掛からないアタリが何度かあっただけで釣果にならず。開始15分、パッとしないようで早めの場所換え。同じく18〜10mで再開すると1投目で23cm級、そして次投も20cm超の一荷と順調なアタリ。この時間、シャクリにも反応するが、シャクって食うのは明らかに小振りの魚、シャクって食うなら個人的にはこの釣り方の方が好きだが、良型狙いにはタナ決め打ちの待ち時間長め、コレ定石である。今朝は僚船でも玉網の入る場面が多く見られ、なんだか今年は早期特有の極ウリが少なく良型が多いのは、今日の印象からも窺えるところである。開始小1時間経過の9時過ぎには20尾を越え、25〜29cm級5、6匹に他20cm前後のイサキですでに桶真っ黒け。過去2回の釣りはいったい何だったんだ?前回は船中総撃沈だったので仕方ないものの、前々回を思い出すと未だに腹が立つ。(笑)なんだよ、自分の仕掛けで普通の釣り方で釣れるじゃん!何がどう悪かったのか未だに解明できず、釣り座の違いだけであの差は今考えてもヒドい。ヨ〜シ、釣れる時にバンバン釣ってやるぞ!変に力むと途端にバラシが増え、早アワセによる掛かり損ない、2連続水面バラシとロクな結果にならない。イカンイカン、ソフトに冷静に且つシッカリとシャクリを入れつつ、アタリダナでピタっと待ちを入れる。コレあるのみ。ところが期待に反して9時台はペースガタ落ち、10時の時点で未だ25尾。おいおい、頼むぞ〜!


平日と言えども船数多く、八景某丸はお行儀良く片舷12、3名が並び、この速潮であの人数、想像したくない。(笑)

大潮後の中潮初日で干潮が11時半頃の予報、この時間、風は北東寄りの微風で流れが南西から。船体を流れに立ててトモから風を受けるので、仕掛け捌きが少々難儀で穂先絡みも多く、自分の動きがリズムに乗れない。しかも、船体が振られるようで左舷側のスラスターが入りっ放しのため目の前真っ白け、道糸のマーカーもほとんど見えず勘が頼り。ぶっ飛び潮により、重めで潮切れのいいミサキのアンドンビシに交換したが、幾分マシな程度。10時を回ると待てどもシャクレども生体反応皆無。ダメだね、この速潮が落ち着かないと!コマセの無駄なので休み休み様子を見るが、魚の気配何も無〜し。結局、2時間くらいまったくダメのままお昼で27尾。12時を回るとお隣で操業中、浜福丸の右舷トモにハナダイのK名人である。サングラス外して○○さ〜ん!呼んだら気付いてくれて、しばらく船越しに会話。朝からデカイのばかり食わして52尾でクーラー満タンだそうで、そろそろ沖上がりなのでもう止めたと。やはり3mほどコマセを振り上げて、決めたタナで待ち長めじゃないと釣れないって。ありがとうございます。12時40分、松輪の船が撤収すると同時にアラ不思議。シャクって止めた竿にブルルン!久し振りの生体反応。これを機にあれよあれよと半入れアタリモードに突入。先ほどまでの速潮はすっかり収まって釣り易い。けっこう船の位置が動くのでたまに底取ってみると水深20〜25mの間で上がったり下がったり、食いダナはだいたい底から8m前後。下してみて20mだったら16mからシャクって上端12mで待ち。シャクリ中に間髪入れずに食って来る訳ではないので、たまに底取リ直して待ちダナの修正は有効と思う。相変わらずバラシや掛かり損ないも多いがどんどん入れ替え、20〜22cm級主体に20cm台後半も何尾か追加し、クーラーに40尾仕舞って、60尾までは数えていたが途中で分からなくなった。終盤、マルソーダが回ってしまい何度か捕まったが、14時45分、最後の最後に両舷グチャグチャマツリに巻き込まれPE切れて強制終了。桶の魚クーラーに仕舞うと計71尾、今日は数の割りに嵩があって帰りのクーラーが重たいぜ〜!(笑)溜飲が下がるとはまさにこういうことなんだろう。


本日の釣果、イサキ 71尾(17〜29cm)、メジナ (36cm、860g)、マアジ 2尾(33〜34cm)。他、ウミタナゴ、スズメダイ、サクラダイなどは放流。イサキはてんこ盛りで二重三重、乗り切らない魚がまだクーラーに残ってます。


当日、小振りを選んでまずはお刺身。コレですよ!脂に甘味があって何度食べてもウンマイ。皮はアルミホイルの上でまとめて塩焼き。ビールのお供にどーぞ。


翌日はお約束、イサキのヅケ丼で朝からシアワセ。今回は料理人の気分で白ごまを混ぜた酢飯と凝りましたが、コレも本格的っぽくてイケますね〜!料理人の好物ミョウガが乗ってますが、案外邪魔にならず相性良かったです。隣のお椀はイサキの潮汁。刺身処理後の中骨、腹の削ぎ身を湯通ししたら冷水で汚れを洗い流し、改めて水から昆布と一緒に煮出します。こうすることで濁りが無く、生姜を使わずして臭みも何も無い、濃厚な旨み際立つ絶品潮汁です。あ〜満足満足。

【船宿HPコメント】
LTイサキ乗合、7月6日(金)18〜36cm、16〜71匹。港北区の小峰さん71匹、本日も良型多く絶好調。大アジ、メジナまじり。ウイリー仕掛け、FL60号LTビシ使用、7月7日(土)8日(日)イサキ乗合休船


船宿HPより写真頂戴しました。ありがとうございます!そして右側が新型あさなぎ丸カード。後半は怒涛の割り引きラッシュ!?

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