イサキ、速潮で苦戦もアジ交じりで釣果は十分

7月21日(土)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
先週の3連休、土曜日は未明から強雨強風に見舞われ、雨は朝のうちに上がったものの南西シケが残ってしまい、沖の釣りモノは軒並み休船。日曜日は家の用事で自分が陸止め。予報は南西強風だったが、現場は殆ど吹かなかったようで出漁した船は一日まともに釣りができた模様。で、月曜日は行けないことは無かったが、前夜の飲み過ぎが祟り、無意識に目覚まし止めちゃって気付いたら6時じゃん、ダメだこりゃ〜!仕方ない、一日、仕掛け作りに専念しようかとも思ったが、なんだか集中力も続かないままツマラナイ一日を送ってしまい、夕方から懲りずにまた酔っ払いへまっしぐら。約束していないとすぐにこの調子だから心身両面で健康によろしくない。所詮、釣りオヤジは釣りオヤジらしく釣りに行ってこそ正常を維持できるということを釣行間隔が空く度に思い知らされる。そんな状況により予定外に間が空いてしまったが、今週は雨が降ろうが槍が降ろうが行きまっせ〜!イサキも今回で連続4回目となり、いつもはそこまで同一種目を続けないのだが、貧果だったり日数空いたりで、家族に聞いても全然OKって。ヨッシャ!今週はすずきんさんともIさんとも連絡取らずのまま週末を迎えてしまったが、Iさん音沙汰が無いところを見るとまた波乗りかな?ホント若いよね〜。ってことで、今週は単独出撃してきましょう。いつもの時間に金沢八景駅を下車、送迎をお願いすると今朝は社長のお迎え。いつも船宿情報ページからリンク貼ってくれたりありがとうございます!会話がはずんであっという間に船宿到着。右舷ミヨシ1番に荷物を下して受付も完了。2、3日前のクソ暑さは何処へ行ったのやら、北東風がやや強く薄ら寒い9月下旬のような朝。急に12度も13度も変わられるとホントに何着りゃいいのか、履物はいつものオタフクサンダルだが、出掛けに短パンじゃ不安になって、急遽長ズボン穿いて来て正解だったかもしれない。お客さんはポツポツ、2番送迎で常連MSさんも到着。ヨロシクお願いします!予報の良くない中、右舷7名、左舷6名の13名が乗船し、右舷大ドモには今年初めてお会いする常連K藤さん。準備も整い7時15分に出船。観音崎回るまで被りそうなのでキャビンに潜ってMSさんとお話しながら現場へ・・・。


遠くに船団が広がっていますが、あちらは目下絶好調のイナワラ船団。毎年青物が回ってくるとイサキ船は少数派になっちゃいますが、イサキ釣り的には良い傾向かも!?

追い風に乗って8時5分、スローダウン。イサキ場はいつもと同じ松輪瀬の最東端に位置する吉野瀬と呼ばれるポイントだが、下手一帯には広範囲に船団が広がり、あちらは目下絶好調のイナワラ船団であろう。毎年青物が回って来ると、途端に船数が逆転するのが常だが、それにしてもスゴイ数、眺めているだけでも壮観だ。一方、だいぶ小じんまりしたイサキ船団の中、スラスターとクラッチで位置取りを微調整すること8時17分、ようやく開始のアナウンス。北東の弱風、心配した雨も今は無く曇り空、海上は良い凪で水色は薄濁り。昨日は前半好調も途中から濁りが強くなって活性下がったような話だったが、また水色が入れ替わっている模様。指示ダナ18〜13m、まずは定番のシャクリ方で開始。僚船でポツポツ上がる光景が見えるので悪く無さそう?10分弱、4、5回入れ替えたがアタリゼロのまま回収指示。再開して1投目の2往復目で本日初アタリ、取り込んだのは20cm強のイサキ。今年は14、5cmの極ウリが少なく20cm級主体だから3、40も釣れればおかず的にはかなりの量になる。今シーズンは大型もよく顔出すようで、今週は平日に43cmや44cmの超ジャンボが上がって情報ページを賑わしていたが、あの体高のあるキロ超の魚体はまるで別の魚種のような風格。イサキ釣りをする者として一度はお目に掛かりたいものだが、自分はシャクリで食わせることに喜びを感じる人間なので、得てしてこの釣りスタイルだと大型とは縁遠いのが現実、その辺りがこの釣りのジレンマでハナダイシャクリとはまたひとつ違うところかもしれない。潮周りが大きくおよそぶっ飛び潮が懸念されるが、この時間、潮時表とは無関係に穏やかな上げ潮で釣り易い。最初20mまで下し、18mからシャクリ始めて15m前後が食いダナ。色々パターンを試すが、今のところはタナ決めて待ち時間長めに取るよりも、シャクリに反応して仕掛けに絡んでくるので、自分好みの活性ではある。ただ、毎回同じポイントでアタリが出るほど濃くも無く、群れが出たり入ったりしているのか、妙に間が空いたり急に2、3回連荘してみたり、安定感が無く確信に繋がらない。本調子には遠い状態ながら、とりあえず9時前にはツ抜け達成。


左舷ミヨシはMSさん、さすがに今日の速潮では苦戦を強いられているご様子・・・。お隣、松輪のN銀丸も大型船はイナワラ釣りの方に回ってしまったようで、少し窮屈そう?

久里浜港五郎丸はいつもの仁助丸に代わって今日は勇丸が操業中、船団で並んだ際に船長気付いて手を振ってくれ、他船に乗っていながら嬉しいものです。またお世話になりますね!と、勇丸の右舷ミヨシに見覚えのあるシルエット。ナント、Iさんじゃないですか!わざと気付かない振りしてイヤな人だよね〜!(笑)Iさんのシャクリ姿、1キロ離れてても分かるんだから!釣れてますか〜!また一緒にやりましょう!その後、潮が止まり加減でアタリも間が空きペース上がらぬうちにペースダウン。ウ〜ン、今年はなかなかスイッチ入らず。苦戦状態のまま潮流は次第に下げ潮に転じ、流れはトモ方向へ。少し速めで釣り易くは無いのだが、幾分アタリが戻り始めてポッツンポッツン。ところが潮が変わってからは朝イチのようにシャクリに絡んでくることが少なくなってしまい、刻んでシャクリ上げて食いダナで止め。少し待ち時間取ってやらないとアタリが出てくれないようで、釣り的には面白さ半減。中潮の初日だが干満差は大潮と同等、2週間前と言い今日と言い潮周り大きい日はやっぱキビシイかな。10時半、アタリ出なくなってしまいちょっと休憩、桶の魚をクーラーに移すとジャスト30尾。この後どうなるかは潮次第か。アンドンビシ(70号相当)に交換したが効果無く、FL80号に換えると多少マシになり、すぐ1尾追加。一番潮ケツなのでビシ重くする分には周りのみなさんに迷惑をお掛けすることは無いという前提。11時40分、潮速過ぎて船止めて居られないそうで、ついに流し釣りに変更。1隻だけ流し釣りに換えたらぶつかっちゃうだろうから、僚船と連絡取り合うんですかね?周りも一斉に流し釣りに転向となった。桶の魚、クーラーに仕舞うと41尾。案の定、流し釣りだとブッ込み1投目で勝負が7割方ついてしまい、よほどの魚影でない限り数は伸びない。18mからシャクって15mで長待ちの繰り返し。35cm級の大アジや小振りのマルアジが適当に反応してくれおかずは増えるが、イサキはたま〜に当たるかどうか。運良く本日ワンツーの32cmと28cmがヒットしたが、終了の15時まで速潮は収まることなく延々流し替え。結局、後半の3時間超は8尾追加がやっとで釣果49尾止まり。恐るべし剣崎沖のぶっ飛び潮、ピンクのLTビシでやってる船が信じ難い一日であった。


本日の釣果、イサキ 49尾(18〜32cm)、マアジ 3尾(33〜35cm)。他、写真に入りませんでしたがマルアジ 13尾(19〜27cm)は、南蛮漬けやつみれの材料に好適なのでこちらも持ち帰り。イサキは最大32cm、2番手28cm、20〜22cm級主体で数の割りに嵩があって食べ応え十分!

【船宿HPコメント】
LTイサキ乗合、7月21日(土)18〜33cm、2〜49匹。横浜市の小峰さん49匹、アジ多数まじり。ウイリー仕掛け、FL60号LTビシ使用船


当日は小振りから選んでのお刺身に舌鼓。もはや余計なコメントは不要かと思いますが、毎回、脂の乗りが上がってくるようです。一皿で足りず2尾分追加オーダー。これから8月になって、脂がMAXになったら炙り一辺倒でしょうね・・・。

翌朝のお楽しみはコレ、あ〜朝から満足満足!ホント何度食べても飽きること無いです。お椀はイサキの潮汁、右の写真はすまし素麺ですが、どちらも同じ出汁、生姜は使わずお味は塩加減のみ。オススメ出汁の採り方は「コレは使える!魚のあらで絶品黄金出汁」の方に書いておきますので、まだの方は是非ともお試しくだされ。

そしてコレどうでしょう?イサキとアジのおつまみ棒寿司。イサキは28cm級の昆布〆、マアジは33cmの塩&酢〆、それぞれ半身を1本の棒寿司に仕立て、寿司飯は白ゴマを混ぜた酢飯、アジの方は大葉を挟んで風味も良し。右の写真はイサキ寿司の断面です。

そして左はマアジ寿司の断面。こういう風に使うと素材の脂の無さがまったくマイナスに感じず、魚はただ脂が乗っていれば良いというものでもなく、使い方次第であるということを改めて認識させられます。右は翌日のイサキ刺し。もちろん文句無くマイウ〜です。

左は皮の素焼き。焼く前に塩振らなかったので食べる時に塩振ってバクバク、お〜い、ビール持って来〜い!(笑)右は番外編、ひょんなことで極上モノのアサリが手に入ったので酒蒸しで頂くことに。最後のバター一垂らしがイイ仕事してくれます。プリプリと身入りがよくてウンマイ!そう言えば、最近カワハギ釣り行かないので、アサリに触れる機会がめっきり減りました。

そして月曜日も朝からスミマセン!(笑)ヅケは朝起きてすぐ漬けて1時間半くらいですかね。イサキの潮汁は「小川丸の塩蔵天然ワカメ」とのコラボで相性バッチリ。右も番外編、アサリの酒蒸しの汁を使って絶品チーズリゾット。身は入ってないけどコレもバカウマ!

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