イサキ、数はともかく釣技的にハマれない一日

8月21日(火)、金沢八景のあさなぎ丸からイサキに行ってきた。
釣り友3人でイサキ釣りに行こうなんて話をしつつ、みなさん何かと都合が噛み合わないまま既に8月後半。気が付けばお盆休みも終わって出撃可能な週末はあと1回を残すのみ。すずきんさんとメールのやり取り中、今週なら1日休みを取れるかも?とのことで、私も月・火のどちらかならお供できますけど・・・って話で、なんとかお仕事の方も調整してくださり、Iさんには申し訳ありませんが、火曜日、すずきんさんと2人でH出撃決定。(最近、H釣行多過ぎだろ!笑)日曜日に確保したキロ級の鬼カサゴは予定通り本体すべてぶち込んだ豪華なる真夏の鬼鍋へと姿を変え、前夜は家族一同超ご満悦の後、アルコール摂取量もほどほどにイサキ釣行の荷物を纏め、さぁ明日も釣りだぁ〜!前回はソーダの猛攻により10組ほど仕掛けを消費したので、その後、コツコツと12組ほど作り足して準備も万端。今回はすずきんさんの送り迎え付きなので、沢山釣っても魚が傷まないようデカ目のクーラー持参して水も抜かないで帰ろう。だが、いわゆる何とかの法則で、経験上、あまりに用意周到な時に限って肝心のお魚が激渋ってことも多く、しかも先週末は土日ともトップ束釣りと絶好調だったのに明けた月曜は何処の船も釣果急降下してしまい、おいおい大丈夫かよ〜!一抹の不安を抱えたまま、朝5時、すずきんさんのお迎えで船宿に向かった。すずきんさんも前日の釣果ダウンを懸念されていて、代わってタチウオが絶好調だったので、釣りモノ間違えましたかね?な〜んて笑いながら車を走らせる。今季イサキ釣行はまだ無いそうで今日が最初で最後・・・ってことはハズすと後が無いってこと?(笑)本日はすずきん家で一通り絶品イサキ料理を堪能できる程の釣果が確保できるかどうかが最低限の課題である。車だと早いもので、途中、コンビニに寄っても5時40分前には到着。早速、釣り座札のボードを見ると前日からの席取りもあり結構抜けていたが、左舷ミヨシが残っていたので並んで確保。左舷トモには今季よくお会いしたT橋さん、右舷には数年振りとなるA坂さんにもお会いできて懐かしい話に花が咲いた。直前までポツポツとお客が見えて、平日にも関わらず左右6名づつの12名が集まり、準備も整った7時15分、奥澤紀之船長の操舵で出船となった。


久里浜が夏休みのため、僚船は浜福丸と一之瀬丸だけ。毎年、青物回遊のおかげで一番釣れる時期に船数が激減しますが、ここのイサキも今月一杯で禁漁。

晴天の下、釣り座で風をダイレクトに受けながらの航行は実に快適。釣り以前にこの気分を味わえるだけでも価値がある。すずきんさんと談笑しながら現場へ向うこと約50分、剣崎沖はいつもの吉野瀬に到着。周りにはパラパラと散らばる数隻のワラサ船&ごく少数のイサキ船のみ。一頃の大船団がまったくウソのようである。位置取りもすんなり決まって8時10分、指示ダナ18〜13mでスタート。南西の微風で晴れ、海上ベタ凪で水色は澄み。今日も暑いな〜、もうちょっと風が欲しいところだ。第1投目、道具を入れた途端、トモ方向にぶっ飛び潮。アチャ〜、いきなりコレっすか。昨日はキビシかったの?と出船前に船長に聞いてみたら、始めポツポツ食っていたらしいが、潮が速過ぎちゃって、途中から余儀なく流し釣りに切り替えとのことだった。今日も乗っけからぶっ飛び状態、先が思いやられる。そんな中、何度か入れ替えているとシャクリに反応して初ヒット。お盆休みの後半、Iさんが釣行された時には型が細かくウリンボ主体になってしまったようなお話だったが、本日の初物は20cmちょいの今季レギュラーサイズ。程無くすずきんさんも無事初物の顔を見、お隣ミヨシ3番さんは快調に安定したシャクリを展開。このお方、常連さんに違いないのだが、私も平日あまり来ないのでたぶん初対面?釣り方を拝見するとA井さんの完コピ!?(笑)竿やリールまでもが似ていて、いや〜イイモノ見せてもらいましたってのが第一印象。中潮の2日目で干潮が12時過ぎの予報、西から東への速潮で左舷トモ方向へ。従って、船首が左に振られるため左舷ミヨシはスラスター入りっ放しで目の前真っ白け。道糸のマーカーも見えなきゃ、仕掛けがどんどん払い出してすぐに凧揚げ状態。先日のオニカサゴ釣りと言い、このところの湾口部の暴れ潮と言ったら凄まじい。この速潮でも案外シャクリに反応してアタリが出るのは有り難いのだが、巻き上げ中に上っ側の速い流れにブチ当たった瞬間バレるのが多く、また、今日は仕掛けを止めた状態で出るアタリは尽く針掛かりしない。アタリ出してる割に釣りが空回りしており、樽の中は9尾で足踏み状態。四苦八苦しながら9時頃にようやくツを抜けたが、なお釣り難い状態は続き、手応え的にイマひとつシックリ来ない前半戦。このままじゃ今季終われないな・・・。


海上はすこぶる穏やかなのですが、海中はぶっ飛び暴れ潮。お隣の常連さん、A井さんの完コピ!?とお見受けしましたが・・・。

船下は群れの出入りも速いようでアタリが続いたり途切れたり、相変わらずの釣り難さにより状況好転待ち。すると10時10分、スラスターで船体が180度グルッと回るや船首は北東向きに!これは有り難い。流れ方向は変わらないので今度は船首が反対の右側に振られ、こちら左舷は一気に地獄から天国へ、やや抱え込みに入るものの視界も良好。すかさずアタリ続いて3連荘、その後、次第にやや低めの18〜16mのタナで順調な食いとなり高いタナで14m、型もほぼ20cm超で揃い24、5cm級のムッチリ君もポツポツ。ところが、本日不定期に発症するバラシ病&掛からない病、アタリは出るが釣れない状態が続いて首を傾げ、仕掛けのせいかと新品に交換しても変わらず。すずきんさんも同じくバラシが多いと仰りながらポッツンポッツン。一方、お隣3番さんは横でやってて明らかにペース上で追い着けず。そろそろお昼なので、一旦樽の魚をクーラーに移すと47尾。それでもこの2時間弱、数はだいぶ取戻したね。ついでにいつもの冷やしたぬきうどんを流し込み、やっぱ真夏の船上にはコレがよく合う。そうこうするうちついに姿を現した招かざる客。本日は猛攻というほど酷くもならず被害は最低限。今日は同じシャクリ方で続かないのもシックリ来ない一因で、ショートピッチジャーク?のような速いシャクリで連荘したかと思えば、タナで長待しないと食わなかったり、シックリ来ないという意味では一日変わらず。14時前、魚を仕舞うと76尾。釣果的には十分過ぎるが、釣り的にハマれないままそろそろ終盤戦。船首が徐々に南東向きに回ると、今度は午前中と逆の東から西への激流が押し寄せ、やや二枚潮も手伝って船上大オマツリ大会。魚掛けて巻き上げると両隣どちらかの仕掛けも同時に回収。こりゃヒドイ、こうなっちゃうと釣れる気がしないとすずきんさん。流し釣りになるよりアタリが出るだけマシだが、如何せん潮型が悪い。一日好調なシャクリを展開していたお隣3番さんもオマツリ&バラシで伸び悩む終盤戦。僚船一之瀬丸でそろそろ終了のアナウンスが出たところ、本船もあと10分くらいで上がります!と船長。両隣が道具上げてしまったので自分は最後まで粘って少し追加。84尾まで伸ばして14時45分に納竿。結果、いつもより大きめのクーラーに張ったふんだんな海水氷も無駄にはならず、すずきんさんもおかずには十分な釣果とのことでひとまず満足の帰港となったが、何だこのシックリ来ない感覚は・・・。


本日の釣果、イサキ 84尾(18〜26cm)、マルアジ 1尾。他、ウミタナゴ、コガネスズメダイ、ヒメジの類、マルソーダなどは放流。21、2cm級主体に全体で20cm未満が2割弱、23cm超も2割弱といったとこですかね。前回は釣り過ぎにより魚の鮮度保持がイマイチだったので、今回は反省して完ペキな状態で持ち帰りました。写真で見ても分かると思います。

【船宿HPコメント】
LTイサキ乗合、8月21日(火)18〜30cm、15〜92匹。港区の○○さん92匹、なんと小峰さん二番手84匹、本日は石鯛にアジまじり。ウイリー仕掛け、FL60号LTビシ使用  ( ”なんと” は余計でしょう! 笑 )


まず当日は小振りからお刺身ってのが定石。もはや余計な説明は不要でしょう。翌朝は絶対コレ!しかし、何度食べてもホント飽きない。釣ってきた翌朝から3日くらい続けて、4日目くらいにイサキ茶漬けで〆るのが定番。

翌日は一回り大き目でお刺身。今年は平均サイズが良いせいか、いつもはあまり脂乗ってない中っ羽の脂の乗りがハンパ無いです。塩焼き級多数のため、毎日せっせと塩焼きで頂いてますが、とにかくウンマイ。内臓は抜かないまま焼くのがオススメ。

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