短期限定、下浦沖のイサキ五目は食い上々!

9月15日(土)、久里浜港の五郎丸からイサキ五目に行ってきた。
剣崎沖のイサキ釣りが8月一杯で終了し、代わって期待の下浦沖のイサキ釣り。と言っても、剣崎沖のように各地の船が集まり船団を形成するような大規模な釣りに比べたら、こちら狭い地先の根をピンポイントに攻める極々小規模な釣り。だが、ここで釣れるイサキは剣崎沖の絶品イサキに輪を掛けた脂の乗り具合、一層磨きを掛けたような極上品であることは知る人ぞ知るところである。こんな東京湾の宝石を釣らせてくれるのは唯一、久里浜港は五郎丸(第五勇丸)。毎年この時期、ウィリー五目の看板で出船し、その年によって傾向が異なるので模様次第ではあるが、概ねイサキ、ハナダイ、イナダ、アジなどを柱にその時好調なモノに比重を置きながら、一日で美味しいお魚を色々釣っちゃいましょう!という文字通り美味しい五目釣りなのである。今季は早いうちからイサキが絶好調で、剣崎沖の好調をそのままに舞台を移したかのような釣れっぷり。イサキは釣るのも食べるのも大好き!9月に入ってもアレが味わえるなんて何とも有り難い。以前からこの釣りの愛好者でもあるIさんやすずきんさんをお誘いして早めに釣行しようと思っていたのだが、皆さんご多忙によりなかなか予定が合わず、一週見送ってみたけど今週もNGかよ!(笑)そりゃマズイ、短期限定モノだけに釣れてるうちに行かなきゃ!ってことで、我慢できずに今週単独出撃に踏み切った次第。(Iさん、すずきんさんゴメンナサイ!)天気も問題無さそうなので、前日定休日で少々気が引けたが、夕方頃、予約の電話を入れると女将さんが快く対応してくれ釣行確定。前夜はアルコール量もほどほどに荷作りも完了、気合入れて行きまっせ〜!朝、目覚ましの5分前に目が覚め、少々残り気味ではあったが大丈夫、いつもの時間に自宅を出発。京急久里浜駅で野比海岸行きのバスに乗り換え大浜で下車。到着はいつもの6時半。船長が居なかったので指示無しで第五勇丸に乗船すると、右舷2名+左舷ミヨシに1名だったので左舷トモに荷物を下して受付へ。みんなで来ようと思ってたんですが、なかなか予定が合わなくて我慢できずひとりで来ちゃいましたよ〜!(笑)デカイ方の氷をお願いして準備完了。別船、ハナダイの五郎丸は乗客2名で右舷にK名人、仁助丸は本日タイはお休みでカワハギの仕立船のようだ。我がウィリー五目船は左右2名づつの4名を乗せて6時50分、河岸払い。港の前で定刻まで待機すること7時ジャスト、全船各々場所を目指してエンジンの回転数を上げる。さ〜、今日はイサキ釣れるかなぁ。


7時、乗客4名でいざ出船。久里浜堤防を回って目指すは下浦沖。

船長から釣り方のアナウンス。最初、イサキ狙うので1.5号の仕掛け繋いでください。水深は16mくらい、下がガチャガチャしてるから12mより下さないこと。シャクリダナは10〜5mで食いダナはだいたい7m。コマセは下全閉、頭1/4だけ空けて。コマセ出し過ぎるとすぐ食わなくなるから!アタリ出なくなったらシャクリ方変えないと食わないからね〜と。久里浜堤防を回って南西寄りに舵を切ると、航程約10分で到着したのは下浦沖のだいぶ際寄りの場所。入念に旋回を繰り返し反応を探すこと位置取りが決まってブレーキ、7時15分開始の合図である。北東の微風で晴れだが雲はやや多め。海上ベタ凪で水色は澄み。1投目、一応底取ってみると確かに16m。そのまま巻き上げて指示ダナの10mからシャクると7m付近でいきなり良いアタリが出たが掛かり損ない。そのまま12mまで下して10mからシャクリ直すとすぐにアタって難なく初物ゲット。20cmちょいのコロコロ美味しそうなイサキ。次投、同じように12mまで下して10mからシャクリ。7mでアタリが出たので少し追い食い待ってみたらナント4点掛けとはビックリ。こりゃ今日はスゴイかも!?その後もアタリは出続け、ツ抜けは瞬殺、桶がみるみる真っ黒に。大潮の初日で干潮が9時40分頃の予報、この時間、緩い下げ潮でトモ方向への流れ。剣崎沖の場合は水深23〜25mでシャクリダナがおよそ18〜13m、これでも浅いけど、ここの食いダナはナント7m。その分、アタリもダイレクトで『180SS』でも弾いちゃうくらい。引きも強烈で釣り味満点、剣崎沖もいいけどココはココの良さがあるなぁ。シャクリにも反応良好で7mまでシャクる前に絡んで来ちゃうのも多いが、シャクリ中に食わなければ7mでビタ止め。少し待ってもけっこう食って来て、空で上げる方が少ない序盤戦。1時間で36尾は入れ食い時のシロギス並み。この調子で釣れちゃったらヤバイと思ったが8時20分、アレ〜っ?シャクった途端フワ〜ッ。何の抵抗も無く4m付近で高切れ。マジかよ〜。ビシもテンビンもカスタマイズしてここ数年使ってきた愛用品だったのでショックは大きい。予備は持っていたが復旧にしばらく掛かってやおら再開すると、潮がぶっ飛び始めてしまい急激なペースダウン、って言うかこりゃ釣りにならん。東からの潮が三浦海岸の駅に向ってぶっ飛び、道具上手に投入しても焼け石に水、シャクリ始めるや否や左沖に出て凧揚げ。釣り難いぞ〜!結局、次の1時間はペースガタ落ちで5尾しか釣れず41尾となったところで回収指示。


こちらはハナダイ場で僚船は五郎丸。右舷のK名人、大型ハナダイを抜き上げてましたがこちらは・・・。

今度はハナダイ狙いに行くようで2号の仕掛けに替えるようアナウンス。同じく下浦沖だが5分ほど南下した底が平らな場所。僚船に五郎丸が操業中の横で停止。指示ダナ3〜10mで再開。道具下すと水深34m。ビシは同じFL60号だが、『180SS』ではかったるくてシャクって居られず『180S』に交換したが、竿の強さはビシの重さじゃなくて水深だね。『180ノーマル』持って来りゃ良かったなぁ。しかもシャクれどもシャクれども生体反応出ず、いきなり修行モード。たまに着いてくるのは激渋の使者(=オキヒイラギ)。開始20分でようやく初アタリを出したが水面間近でバラシ。平物系だったのでカイワリだったかな?その後、単発でゴマサバ、いいアタリでやり取りの末、なんとか取り込み成功は小振りのイナダ、そして小型カイワリ、ウマヅラなどおかずは追加できたものの、本命は顔見れずのまま11時。再びイサキ狙いに戻るようで1.5号に替えるようアナウンス。再開すると、さっきのヒドイ速潮は収まっており1投目からアタリが出て、コレが本日最大の26cm。コロコロ太って美味しそう。しばらくアタリが遠のいたが、トイレの帰り、右舷トモのお客さんが上げられたのが見え、そろそろ食いだしたかな?道具入れてマジメにシャクるといきなり一荷。時は11時20分、アタリは徐々に本格化し、朝イチに迫る食いっぷりへ。12時、入れ食い真っ只中、北方の空に真っ黒な雷雲。みんなカッパ持ってる?雨来るからね!と船長。その言葉を信じて早々にカッパを着込み、冷やしたぬきうどんを速攻で流し込むこと12時30分、風が南東に変わってビューっと来たかと思ったら、ポツッ、ポツッ、そしてバチャバチャバチャ〜。最近、こういう天気多くない?なんとミヨシのお客さんカッパ持ってないし。風向き変わって雨降り出したらイサキのアタリは出るには出るものの食いが浅くなってしまいバラシに継ぐバラシ。一荷で掛けても取り込みで全部落っことしたりと足踏み状態。さっきの食いだったら束行っちゃうかも?と思ったがそんな心配は無用なようで、13時を過ぎるとアタリすら出なくなってしまい消化試合ムード。と言っても食材的にはもう十二分。終盤は忘れた頃に単発でアタリが出、といった状態で13時50分、あと10分くらいやって上がりましょう!道具畳んで最後の桶をクーラーに移すと案の定、束には届かず釣果96尾にて定刻14時を迎えた。食いにムラはあったが結果これだけ釣れれば爆釣と言っていいでしょう。この時期にまたコレが賞味できるんだからナントもウレシイの一言。


本日の釣果、イサキ 96尾(18〜26cm)、大型も出ませんが小型も少なく、20cm級が主体でした。

ハナダイ狙いは1時間半ほどやって、本命は釣れませんでしたがご覧の釣果。ウマヅラはこの2回りほど大きなのも釣れましたが、帰りが重過ぎるので放流。(笑)イナダは42cmでした。


翌日は朝からコレ一杯でシアワセ気分。ヅケ時間は30分ほどの即席で十分。汁は『中骨で採った出汁』と『小川丸の塩蔵ワカメ』で潮汁、相性は鉄板。

皮はホイルに並べて塩振って魚焼き器でチン、これだけでバカウマおつまみ。ふっくら塩焼き、小骨を取る指もベトベト、脂スゴイっす〜。

お刺身もヤバイっすよ、この脂、明日はやっぱ炙っちゃおうかな・・・。豪華、栗焼酎、一日グラスに一杯のつもりだが減るの早くね?(笑)
・・・ってことで、明日以降、再びヅケ丼、炙り、昆布〆、棒寿司、茶漬けなど一通りの定番料理が楽しめそうです。


・・・で、翌晩、カイワリは刺身用に頭落としたら却下されて塩焼きに。このお魚は大きさ関係なくウマイ!イサキは脂スゴイんで炙っても丸まりませんよ。

子供達用にご飯ガッツリ押し寿司&我々はご飯少な目のおつまみ棒寿司。いずれも昆布〆と酢飯で相性バッチリ。

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