今シーズン初の竹取り

11月21日(日)、kim君と今シーズン初の竹取りに行って来ました。
昨日は剣崎沖のカワハギで大苦戦。夜は酔っ払って10時前に沈没。そんなこんなで今朝は目覚まし無しで5時過ぎには気持ちよく目が覚めました。さあ今日のターゲットは手元用の孟宗竹です。去年の記録を見ると、11月2日に初の竹取りに行ったので、今年はちょっと遅いスタート。今年の11月は暖かい日が多く、何となく竹取りムードにならなかったからね〜。やっぱり北風がピューピュー吹いて、寒くて釣りに行く気がしないような日が絶好の竹取り日和。根っこ堀りは、まず山登りで汗かいて、竹見つけたら今度は掘るのに汗だくですからね。年々取り難くなってきたし、今回はどうかな?

ガサガサ朝になって準備して、今日も竹取り仲間のkim君が6時に迎えに来てくれました。途中コンビニで朝飯食べて、早速現場に急行。去年一番採れたポイントからリサーチすることになりました。鋸の刃も新品に交換したし、使える根っこが何本か採れればいいんだけどな〜。そういえば去年も同じことを書きましたが、年々整備が進んでしまい、簡単に入れる場所が減ってきましたね。竹薮の周りには住宅が隣接してきて入り難いし、竹薮自体も段々公園として人工的に整備されてしまったり、10年ほど前からよく採らしてもらった竹薮だって今では跡形も無く、マンションが建っていたりします。最初のポイントは1時間くらい探索しましたが、期待したほど新しい竹が生えていませんでした。なかなか無いんですよ、竿にちょうどいい太さで、質の良い竹が・・・。昨日はカワハギで苦戦、今日は竹取りで苦戦かな?(笑)


左:こんなところ平気で入るんです。右:朝日が眩しい。

二箇所目もイマイチ見つからない。kim君は今日は目が冴えているようで、上物を何本かゲットしたけど、私の目にはなかなか掘りたくなるような竹が見つかりません。パッと見で節の詰まり方はなかなか良いのがあるんですけど、根元をよく見ると根が地中の深いところから生えているのが多くて、こういう竹は根っこが間延びしていてダメなんです。だいたい山の斜面とか地がフワフワ柔らかい場所にはそういう竹が多いんですよ。良い竹は地下茎が地中の浅いところを通っていて、竹の根っこが極々浅いところから出ている物は根っこが丸くて良い竹が多いんです。そういう竹は平場や山の頂上の日当りの良いところに生えていることが多いですね。


左:新しい竹は皮が残ってます。こういうのを探します。右:どんな節かな?これを剥くのが楽しいんですよ。

孟宗竹は新子(今年の夏に新しく生えた竹)を採りますが、手付かずの新子竹は根元にまだ皮を被っています。この皮を剥いて、どんな根元になっているのか、節の詰まり方や根の深さを調べてから掘ります。皮を剥くと、内部は日に当たっていないので、地肌は黄色くて傷などもありません。中には虫に食われていたり、病気で腐っていたりなんていう場合もありますが、皮を剥いた瞬間、節込みで根が浅い竹を見つけると、宝物を探し当てたような気分になって、これが何とも楽しいんですよ。灯台下暮らしで、さっき私が見た場所でkim君が極上物をゲット。今日は付いてるね〜!私の方は根が深い竹ばかりで、丸くてカッコイイ根っこの竹がなかなか見つからない。二箇所目も何本か掘ったけどイマイチ不調。採れそうな場所がもう一箇所心当たりがあるので、移動することにします。


左:なかなか良さそう。右:だいぶ掘れました。も〜汗だく。

ここはもう7、8年前から、来れば何本か採れる竹薮ですが、近所に民家が増えてしまい、なかなか入り難くなったな〜、昔は何にも無かったのにね。とりあえず入ってみると、こりゃまた随分去年とは様子が変ってしまい、前に良く取れた平場は竹が無くなって雑草と木ばっかり。とにかく弦と雑草に絡まりながら奥へとホフク前進で進入していくと、先に入ったkim君が良い竹を発見した模様。またやられちゃった!kim君、今日は付いてるね〜。とりあえず一通り探索してみますが、ちょうどいいのが無いな〜。新しい竹はあるけど太いのばっかり、ちょうどいい太さの竹は根が深いのばっかり。でもなかなか無いから根掘り付きの和竿は希少価値があるんですよ!本職の竿師が使うのは栽培した淡竹が多いらしい。私たちは天然の孟宗竹ですからね。さらに希少なんですよ!(笑)


左:良さそうと思ったら虫食いでした。右:日が昇り、今日はポカポカ陽気。

山の頂上を一周し終わって下に戻ろうかと思った瞬間、凄い竹を発見。でもちょっと太過ぎ。竿にならないので掘るつもりは無いけど、チョロっと皮を剥いてみたら節の詰まり方が半端じゃない、凄い竹だな〜とひとり息を飲む。ところがよくよく見ると裏側が虫食いになっていた。これじゃダメだよね〜と歩き去ろうとしたら、ちょっと待てよ。目の錯覚か?その竹の1mくらい上にまったく同じような竹で一回り細い竹が真上を向いて生えているじゃ〜ありませんか。恐る恐る根元の皮を剥いて見ると、こりゃ〜ビックリ!ついに見つけたか極上品。節の詰まり方が半端じゃない、さっきの竹と兄弟だろう。何か問題が無いか丹念に調べると、これは非の打ち所の無い、何年かに1本の極上品だ!(ちょっと大袈裟かな?)根を折らないように大事に掘らなきゃいけないし、どこから鋸の刃を入れるか十分考えてから冷静に掘り始めた。

汗だくになって5分くらいで掘れたその竹はやっぱり極上品。その時ちょうどkim君が様子を見に来て、いい竹じゃん!絡まっている弦や枝を払ってよく見ると、捻れも無いし、もしかしたら上まで使えるかも知れないから、途中で切らずに持ち帰ることにしました。これだけ節込みで捻れも曲がりも無く、根っこも丸い竹は本当に何年かに1本の逸品だ。いくらお金を積んだって手に入らないのだ!たぶんもったいなくて自分の竿にも使えないことでしょう。(笑)これがあるから根っこ掘りは止められませんわ!ホッとタバコを一服、一休みして汗を冷まし、もう少し見回りましたが、それ以降は全然見つからず。そして11時頃、今日の竹取りは撤収となりました。kim君、お疲れ様でした。いつもありがとう。今日は良い竹が何本か採れて良かったね!是非また採りに行きましょう。今度はちょっと遠出して丸節でも行きますか!


今日の掘果です。根っこがちょっと不漁。 一番下の竹は最後に見つけた極上品。これを採れただけでも行った甲斐がありました。その他、使えるのが何本かあります。

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