私の船釣りバイブル

自分の中で船釣りのバイブルのような存在になっている本がありますので、ご紹介させて頂きます。
立風書房発行の『名人と船頭の船釣り』。古い本ですし、ご存知でない方が多いかと思いますが、そもそも手に入れたきっかけは、2001年の某日、近所の本屋さんで雑誌を立ち読みしたついでに、釣り本コーナーで何かないか本棚を物色すると、パッと目に入ったのが『名人と船頭の船釣り 実釣 春』でした。ページをめくるとマダイ、イサキ、アジ、シロギス、メバルと各釣り物毎に詳しい解説があって、地方や船宿による特色や攻略法の違いも丁寧に記載されており、¥1,500という値段から考えて、かなり充実した内容に思えました。中でもシロギス釣りのページでは、当時毎週通い詰めていた金沢八景荒川屋の角田船長のシロギス攻略法が、図とともに紹介されており、やったぜ!という思いもあって、無条件に購入して帰りました。当時の私はシロギスやカワハギ釣りがメインで、まだマダイやイサキの経験はありませんでしたし、興味程度に何度か目を通しただけで、いつしか存在すら忘れ去り、本棚の肥やしと化しました。

数年経過したある年の瀬だったでしょうか、部屋を片付ける機会があって、本の整理に取り掛かると、忘れていたこの本と久し振りに再会。そう言えばこんな本あったっけ・・・片付けも中断し、ついつい読み入ると、なんと心温まる本なんだろう。その時の私はマダイもイサキも経験していましたし、何しろ登場する釣り界の有名人や船長達が若いこと。角田船長も写真が若いです。載っている釣り道具が完全に一昔前のもので、今となっては骨董品。そんな中、改めて感じたのは、釣り道具は日進月歩、釣り方も進化しているのかもしれませんが、書いてある内容が全然古くないんです。今でも基本的にはまったく変わっていないんだな〜と。それ以降、夜な夜な酔っ払いながらこの本をめくる、これがなんとも癒されるんです。最近では古書をインターネット経由で検索したり購入できるシステムが普及し、大変便利な世の中になりました。『実釣 春』ってことは四季折々4冊発行されているのかと思って検索したら、『実釣 秋』と『実釣 冬』があることが判明。早速ネットで注文し、癒し系バイブルに仲間が増えました。新品同様の古書が家に居ながら手に入るんですから素晴らしいですね。


『名人と船頭の船釣り 実釣 秋』 2000年10月3日発行
■カラーグラビア ■ベストタックルの研究T ■マダイ&ワラサ ■カワハギ/鏑木幸男 ■ウイリーシャクリ(ハナダイ五目)池田健吾 ■大アジ/南出裕之 ■ベストタックルの研究U



『名人と船頭の船釣り 実釣 冬』 2001年1月20日発行
■カラーグラビア ■冬の釣り ヒラメ/ヤリイカ ■ベストロッドの研究 ■ヒラメ ■ヤリイカ ■スミイカ ■冬のマダイ ■アマダイ ■中深海の根魚



『名人と船頭の船釣り 実釣 春』 2001年5月13日発行
■カラーグラビア ■マダイ ■イサキ ■アジ ■シロギス ■メバル ■春の人気ターゲット その基本と特選船宿


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