煮物

笠子の煮付け


カサゴの煮付けは定番料理。鮮度が落ちないうちに釣った翌日に家族分4尾のカサゴを煮付けにして頂きました。我が家では食し方を決める前に、とりあえず腹を割いて内臓や鰓を取り除いてしまいますので、こういうお料理にすると見た目がイマイチですが、飾り包丁からはじけるプリプリの身がなんとも美味しそうです。料理人によるとあら煮にする場合とでは味付けが異なるそうで、一尾丸ごと煮付ける場合は、薄めの味付けで上品な白身の持ち味を壊さないようにするのがコツだそうです。家族全員美味しいを連発、魚が新鮮だもん不味いわけ無いですよね〜。


眼張の煮付け


これは2006年2月、剣崎沖で釣ったメバル。当日の釣果は冴えませんでしたが、良型から家族の人数分選んで、新鮮なうちに煮付けで頂きました。火が通ってプリっとはじけたこの姿、旨そうじゃありませんか!


沖眼張の煮付け


2011年3月、洲崎沖でのウィリー五目で釣れたオキメバル。25cm前後の良型は尾頭付きのまま下処理して、煮付けや塩焼きがいいですね。付け合せに菜の花のおひたしで彩りも鮮やかに春を感じさせてくれる一品です。


鬼笠子の煮付け


600g級のオニカサゴを贅沢に丸で煮付け。立派なキモが入っていましたので一緒に煮付けてもらいました。オニカサゴの美味しい食べ方も色々ありますが、個人的には煮付けがかなり好きです。濃過ぎず薄過ぎずでコトコト煮付けると身がプリッと弾けて見るからに旨そう。鰭酒用に鰭を取ってしまってますので、見た目はやや不格好ですが、お味の方は抜群です。


房笠子の煮付け


オニカサゴ釣りで釣れた22cm級のフサカサゴを甘辛い純和風の煮付けにして頂きました。鮮度が良いので身離れが悪く、箸ではきれいに身がほぐれません。プリプリ締まった身を骨ごとしゃぶって超マイウ〜!船宿でお土産に頂いたワカメの茎の部分も一緒に煮て美味しかったですよ。大鬼狙いのオニカサゴ釣りではありますが、こんな外道もバカにしちゃいけません!大事に持ち帰れば、立派な一品料理になりますよ。


喉黒笠子の煮付け


オニカサゴ釣りで釣れた24cm級のノドグロカサゴ(ユメカサゴ)を煮付けで賞味。ノドグロというだけあって、喉からお腹の内膜が真っ黒。お味の方はコレと言った特徴はありませんが、典型的なカサゴ系でちゃんと美味しい。このお魚、あまりに小さく持ち帰るかどうか悩むサイズがよく釣れますが、この程度あれば立派な一品に仕上がります。


花鯛の煮付け


350g級のハナダイ、塩焼きにしようかとも思ったのですが、たまには煮てみるか!急遽方針変更で煮魚になりました。身はふっくらとほのかな風味は殆どマダイと一緒で、あえてこってりさせずにあっさり仕上げたのが正解でしょう。上品この上ない煮魚になりました。


甘鯛と綾目笠子の煮付け


20cm台の小型のアマダイが2本釣れましたので、釣りに行った当日、煮付けで賞味してみました。お皿の手前に居るのは同じ日に釣れたアヤメカサゴです。アマダイの味が損なわれないように薄味の煮付けですが、旨い魚っていうのはどうやって食べても旨いですね。アマダイは箸で身を救うと崩れてしまうほど柔らかですが、カサゴは煮付けの定番魚、プリプリした身はしっかりしていて、あっさりしながらも味があってこれまた旨いです。


金目鯛の煮付け


キンメと言えば煮付けがもっとも定番でしょうか。キロオーバーの立派なトロキンメ。丸ごと煮たかったのですが、入る鍋がありませんでした。もはや余計なコメントは不要でしょう。激ウマ!(笑)


金時の煮付け


正式名称はチカメキントキ。白浜沖のキントキ五目は大漁で、早速25cm級を定番の煮付けで賞味してみました。淡白で癖の無い白身は締りが良く、ちょっと物足りなさはありましたが十分美味しく頂ました。良型をお刺身にしたら薄っすら脂も乗ってましたので、もしかしたら良型を煮付けにしたらまた一味違ったのかもしれませんね。オニカサゴやマダイ釣りの外道でもたまに見かけるお魚ですが、釣りの対象魚としては馴染みの薄いお魚で、私も今回が初体験でした。


車鯛の煮付け


諸磯沖、深場のカワハギ釣りの外道で釣れたクルマダイ。初めて見たのですが、どう見てもキントキの仲間みたいだし、身に厚さがあって美味しそうだったのでお持ち帰り。シロギスさんが釣られた分も頂き、当日煮付けにして味わってみました。程良い脂の乗りで癖の無い白身、見た目通り旨かったです。煮付けは鮮度が第一、釣った当日の煮付けは最高です。赤い魚は美味しいものが多いですね。


恵比寿鯛の煮付け


オニカサゴ釣りの外道で珍しくエビスダイ(正式名称はカイエビスだそうです)が釣れました。初めて釣りましたが、見るからに美味しそうなので、当日に煮付けで頂きました。身は肉厚で柔らかく、適度に脂の乗った上品な煮付けに仕上がり、大変美味しゅうございました。なかなか狙って釣れるお魚ではありませんが、釣りをやっていないとこういうお魚は口に入りません。


ひおどしの煮付け


オニカサゴ釣りの外道で釣れたヒオドシを煮付けにして頂きました。付け合せは同じ日に釣れたイズカサゴの肝とエビスダイの卵です。ヒオドシもカサゴ系の高級食材でして、煮付けで頂けばまず間違いありませんね。イズカサゴやフサカサゴに比べると若干身が柔らかいですが、お味の方は抜群です。上品な旨みに脂もあって極上の煮魚を堪能できました。


みはらはなだいの煮付け


洲崎沖のウィリー五目で釣れたミハラハナダイ。なかなか良型でしたので、丸で煮付けにしてみました。○○ハナダイと名が付くお魚はかなり種類が多く、魚体や味覚は幾つかの系統があるように思いますが、このミハラハナダイ、煮付けで頂いてみてビンゴ!身質が崩れずしっかりしていて、身離れも良く、旨みがあります。味わいはエビスダイに近いかもしれません。


赤いさきの煮付け


こちらも洲崎沖のウィリー五目で釣れたアカイサキ。アカイサキはけっこう大きくなる魚種ですが、20cm台の雌でしたので、丸で煮付けてみました。アカイサキと言えば身が硬いお魚で有名ですが、煮付けにしてみたらふっくらもっちりした食感で旨みもあり美味しかったです。それにしても洲崎沖のウィリー五目は煮魚天国ですね。


石鯛の煮付け


イシダイは刺身や焼き物で頂くことが多いのですが、ためしに一回だけ煮付けにして賞味してみました。美味しいか不味いかと言ったら、不味いはずもなく、煮魚としては十分美味しいのですが、焼き物にした時のあの脂を感じないんですよ。煮ることで流れ出ちゃうんでしょうかね、思ったよりあっさりした仕上がりに物足りなさもあり、イシダイはやっぱり焼き物の方が実力を発揮するのかもしれません。


いさきの煮付け


これまでイサキを煮付けで賞味するほど沢山釣れたことが無かったのですが、今回は大漁に恵まれ、煮付けは当日が最高!とばかりに早速、料理人にお願い。ふっくらとして脂が乗った身はもちろんのこと、腹に残しておいた白子はクリーミーで何とも言えぬコクがある。こういう料理には冷酒が最高に合うんだけどな〜!今日のところは安い焼酎にレモン絞って我慢なのであった。(笑)


いさきの梅煮


夏場に剣崎沖で釣れるイサキは脂が乗って、どんな料理で頂いても絶品。これは25cm級の幅広のイサキを料理人の思い付きで梅干しと一緒に煮付けたものですが、酸味のまろやかな南高梅を使ったことで、上品な仕上がりとなりました。イサキは煮付けると淡白ですが、梅との相性も良く、夏バテ気味であっさり煮魚でも・・・などという時には、こんなのもお勧めできる一品です。



剣崎沖のイサキは小型でも脂の乗りは素晴らしく、刺身に炙りに美味しく頂きましたが、せっかく細かいので骨ごと食べられる料理ということで考えた料理人。圧力鍋を使って梅干と生姜で煮込んで骨まで柔らかなウリンボの梅煮。大葉の千切りをトッピングして見た目も鮮やか。圧力鍋を上手く使えば頭ごと食べられるかもしれませんが、ほぼ刺身用かと下処理の段階でタスキに落としてしまったので、このような形となりました。


いさきの真子煮


2011年初夏、富浦沖のイサキは立派な真子や白子を持っていましたので、(コレステロールが高いので普段はあまり口にしないのですが)珍しく、料理人にお願いして薄味で煮付けてもらいました。マダイの真子にも似て、粒が細かく上品な風味を堪能しました。


皮剥の煮付け


2005年12月25日、カワハギ忘年会で朝の1投目に食ってきた31cmの尺ハギ。こういう大きい奴をシンプルな関西風の煮付けにしてみようと料理人。たまにはいいね〜!せっかくの尺だったので、本当は頭付きで煮たかったのですが、そのままだと鍋に収まらず断念。煮付けは鮮度が命、もちろん当日に頂きましてGood!大きな肝が入っていましたが、我が家では肝醤油以外では食べないので、抜いてあります。お好きな方は肝も一緒に煮るのでしょうね。三崎港角田丸の大物記録だったのですが、1月4日、OKAZUさんが34cmを上げ、一瞬で破られました。


石持の煮付け


2008年9月、LTアジに出漁した際、イシモチがちょうど家族4人分釣れました。料理人はお刺身で頂き、私と子供たちは煮付けで賞味。焼きネギと一緒に煮付けて、トッピングには白髪ネギ、ちょっとお味にアクセントが欲しかったので、仕上げに豆板醤を少々加えてもらってピリ辛風味に。


真子鰈の煮付け


普段釣ってくることのないマコガレイが何故か食卓に!これは知人から頂いた30cmオーバーのマコガレイ。肉厚で重量感のある立派なカレイでした。こんな良型を贅沢に一枚まんま煮付けに。飾り包丁からはじけんばかりの身が旨そうでしょ!筍も一緒に煮付け、春らしい一品になりました。


虫鰈の煮付け


東京湾、相模湾では、アマダイ釣りやオニカサゴ釣りの外道でよくお目に掛かるカレイ。小型の場合、唐揚げや一夜干しで頂くのがお勧めですが、今回は30cm台半ばの良型が2枚釣れましたので、1枚を半分にして2枚で家族4人分の煮付けになりました。この類のお魚は特に脂が乗るということは無いのですが、しっかりした味わいがあって、高級魚というのもうなづける味覚でしたね〜。


稲鯒の煮付け


何年も釣りをしていますが、イネゴチというコチを見たのは初めて。最初ワニゴチかと思ったのですが、持ち帰って図鑑で調べたところイネゴチと判明。ヒラメ釣りの外道で友人から頂いたものなんですが、45cm以上の立派なサイズ。2枚に下ろして骨の付いている方を煮付けで食べてみました。お刺身でも肌理細かな上質の白身でしたので、煮付けてもかなり旨かったです。一緒に釣れたメバルやカサゴのあらも一緒に煮付け、残った頭などは汁物の出汁として無駄なく使いました。


鯵の煮付け


2006年秋、走水のビシアジ乗合で中アジが好釣果。28cm級の食べ頃サイズを当日のうちに煮付けで賞味。アジの煮付けと言えば定番料理でありながら、我が家では久し振りのこと。それもそのはず、なかなか漁に恵まれず、いつもお刺身だけに終わってしまったり、そんな寂しい調子でしたからね。お刺身は2、3日寝かしてからの方が熟成されて旨みが増しますが、煮付けは釣った当日に頂くのが最高の贅沢。新鮮だからこそ身離れも悪いですが、そのふっくら煮上がった上品な身は、お刺身で頂く食味とはまた一味違った別の旨みが感じられ、やっぱアジって旨いよね!家族全員満足の食卓でしたよ。


鯵の梅煮


ちょっと目先を変えてアジを梅干で煮てみました。他にサバなどでやっても美味しいです。ちょっと趣は変わりますが、圧力鍋を利用した『サンマの梅煮』も超オススメです。梅干には臭みを消す働きがあり、スーパーの特価品で購入してきたアジやサバを美味しく頂くには最適な調理法ですが、これは釣ってきたばかりの新鮮なアジですから、もともと臭みなどありません。


鯵の味噌煮


35cm前後の良型アジが余計に釣れたもので、手を変え品を変え毎日色々な形で食卓に上るわけですが、サバの味噌煮があるんだからアジの味噌煮もできるんじゃない?と急な思い付きでやってみました。結果、合わないことも無く普通に美味しかったです。脂の乗ったトロサバを味噌煮にしたら絶品ですが、それと比べてしまうとちょっとアジが可愛そうですね。


鯵の山椒煮


アジが大漁の折、半端に残った小振りのアジでお惣菜料理を一品。粒山椒を加えて圧力鍋でトロトロ煮込んだアジと牛蒡の山椒煮。お魚を圧力鍋で煮込んでしまうと、やや缶詰めっぽい風味が否めないのですが、逆にそこがまた庶民的で憎めない感じもあり、これは○です。トロっとしたアジの身と牛蒡の歯応えのバランスも絶妙。


鯖の味噌煮


秋に釣れた脂の乗った大サバで極上の味噌煮。これを前からやってみたかったのですが、良い時期に適当な数のサバを釣るのも、色々やってる都合上なかなか容易ではなく、2004年9月、ようやく実現しました。料理人は九州出身なんですが、あちらではサバを普通の煮付けで食べるけど、味噌煮にする習慣は無いそうです。なので私が味のイメージを伝えて、釣ってきたサバでやってもらったのですが、料理人はそれが作るのも食べるのも初めてだったようです。昔、仕事中に東京駅の近くの定食屋さんで食べた骨まで柔らかい味噌煮の味が忘れられず、圧力鍋を使うのはそんな私の思い入れからの提案なんです。

【作り方】
@圧力鍋の底に生姜のスライスを置き、2枚に下ろして熱湯で湯通ししたサバの身を並べます。
A味噌は自家製の熟成物と市販の薄口のブレンドを使用。先に味噌、砂糖、酒でタレを作っておき、このタレを半分弱と水を適量加え、圧力鍋の蓋を閉めたらオモリが回転し出すまで強火で熱します。
Bその後、弱火で30分煮たら、蓋を開けて残りのタレを注ぎます。そしてタレがトロッとするまで弱火でコトコト煮込みます。
C腹身は脂が乗って溶けそうな程柔らかく、骨まで全部食べられるサバの味噌煮の完成です。トッピングに針生姜を加えればバッチリ。


小丸鯵の梅煮


腰越沖のウィリーシャクリで小さなマルアジが沢山。燻製やら南蛮漬けやらと順調に消費したのですが、こちらは骨まで食べられるよう圧力鍋を使って梅煮。お惣菜としては十分食べられるのですが、圧力鍋で完全に柔らかく煮込んでしまうと、どうしても缶詰っぽいお味になるのは何故でしょう?確かに缶詰自体、缶に具材を詰め密封してから熱を加えているので、結果的に圧力鍋で煮たのと同じ形なわけですがホント不思議です。


めじ鮪の血合いの煮付け


メジマグロを下ろして柵にするとき、血合いの部分は生臭いと思って、捨ててしまいがちですが、ダメモトで煮付けてみたら旨いじゃん!刺身用に丸2日寝かせた後の血合い肉でしたが、ちゃんと血抜きしてあるせいか、意外に生臭味は無く美味しかったです。たぶん、栄養分も豊富な部位でしょうし、美味しく食べられればそれが一番ですよね。これなら唐揚げや竜田揚げにしてもかなり行けそうです。


鰹と牛蒡の煮物


本ガツオの背身を牛蒡と一緒に煮てみました。カツオは煮物にすると自ら良い出汁が出ます。脂っ気が無いので、食感は多少ボソボソしますが、ゴボウとの相性も良く、お互いに味が染みてなかなか行けますよ。トッピングに小ネギじゃなくて長ネギを使ったところが料理人の勘。



こちらは2日目。煮詰まって少々味が濃くなりましたが、これはこれで美味しいんですよ。ご飯のおかずにはバッチリ、お茶漬けに使っても旨そうです。


平宗太の煮付け


2006年11月、メジマグロ船で0.9〜1.3Kgのヒラソーダが10本と好食い。この時期のヒラソーダは本カツオより珍重する釣り師も多いと聞きます。我が家でも当日はお刺身、翌朝はヅケ茶漬けと堪能しましたが、翌晩は土佐作りともう一品、この煮付けで完食!血抜きと首折りを完璧に施し、海水氷でバッチリ冷やして持ち帰ったヒラソーダは抜群の鮮度。とは言っても翌日の調理なので、最低限、血合い肉だけは削ぎ落としてから調理しました。家族全員ヒスタミン中毒なんぞになった日にはシャレにならないですもんね。お刺身で堪能するあの脂分が煮ると意外とあっさりですが、さすがカツオ族とあって絶妙な出汁と旨み、そしてほのかに感じる脂分に上品な旨みを感じる珠玉の一品。刺身もいいけど、コレまた食べたい!


平宗太の角煮


ヒラソーダの刺身がいくら美味しいと言っても、大漁だと全部刺身って訳には行きません。特にカツオ系は他の青物と違って新しい方が美味しいお魚。我が家の場合、早めに食べ切れない分は、まとめて煮てしまいます。煮てから冷蔵庫で保存しておき、一食分づつ鍋で温めては食べの繰り返し、かなり日持ちしますよ。


太刀魚の煮付け


2004年9月、初挑戦で釣れた太刀魚。『つり丸』の記事に煮付けが意外に旨いと書いてあったので、早速新鮮なタチウオで煮付けにしてみました。これは旨い!いやかなり旨い!締まった身は脂が乗っていて、少し濃い目の味付けがタチウオの持ち味と良く合います。脂の乗ったカレイの煮付け?に近いような、本当に旨い煮付けでした。まだの方は是非お試しください!


むつの煮付け


2007年2月、松輪瀬のマダイ釣りで釣れたムツ。水深60m前後でしたが、朝の一投目、まだ海底が暗かったのでしょうかムツが食ってきました。もう少し大きければお刺身で賞味したいところでしたが、ちょっと小振りだったので、煮付けで頂きました。身は柔らかめですが、身離れ良く品の良いお味でした。大きいムツのように脂はありませんので、写真のように薄口の煮汁で正解だったと思います。最近、料理人も歳のせいかその辺のさじ加減ていうのか勘が冴えてます。ここで褒めても誰も喜ばないか。(笑)


真蛸の柔らか煮


これヤバイです!誰かに止められなければこの写真の一皿ひとりで平らげちゃったかも!腰越沖で釣れた小型のマダコ、私の思い付きで料理人に頼んだので、圧力鍋を使って適当な味付けで調理してもらった訳ですが、食べてみると抜群に旨い!タコってこんなに軟らかく、しかも旨みが凝縮するものかと、これまでの概念が覆りますよ。その後、雑誌で見たところ、生のタコをよく叩いてからサイダーで煮るといいらしいので、今度やってみようと思いますが、コレでも十分過ぎる美味しさ。また食べた〜い!


丸烏賊と麦烏賊のまるごと煮


2007年の初マルイカはトホホの2杯。刺身にするにも少な過ぎるしどうしよう?結局、何にも下処理しないでそのまんま姿煮。娘と二人で1杯づつガブリッ!一瞬で終わりましたが、柔らかくて甘くて旨い!中骨以外全部食べられます。もしかしてこれって最高に単純で美味しい食べ方かもしれない!娘が軽く5杯は食べられるって言ってたけど、ホントいくらでも食べられそう・・・と言うことで、その一ヶ月後、釣ってきました!マルとムギの交じりで30杯、おかず的にはそこそこの量取れたので、小振りのマルとムギを10杯合わせてまるごと煮。今回は子供たちも心置きなくガブリッ!家族であっという間に平らげました。


丸烏賊のゲソのさっと煮




丸烏賊の真子煮




小槍の煮付け


2009年2月、シケの多いこの季節ですが、洲崎沖はベタ凪に恵まれ最高の釣り日和。生憎サバの猛攻と二枚潮で苦戦でしたが、食べ頃の小ヤリ中ヤリが適量確保できました。胴長14、5cmの小ヤリを何杯か選んで煮付けで賞味。私は小型のイカが釣れると必ず煮て食べるんですが、マルイカに負けず劣らずヤリイカも旨いですよ。こういうシンプルな料理だからこそ素材の良さが生きるような気がします。


烏賊ゲソの柔らか煮


スルメのゲソは硬くて、大量にあってもなかなか使いでが無いんですが、ここは料理人のナイスアイディア。生の分も沖干しした分もゲソを全部まとめて、圧力鍋で(炭酸水のみで味付けは一切せずに)一気に軟らかくしてしまい、それを冷蔵庫で保存して、後々色々なお料理に使おうという作戦。で、これはオーソドックスに醤油、酒、みりんで煮付けたものですが、事前に圧力鍋で処理しているので、頑張らなくても普通に噛み切れる軟らかさ。目の周りや胴の付け根はトロトロです。この作戦かなり使えそうです。

これまで5リットルの大き目の圧力鍋は所持していたのですが、ちょっとした料理をするには大き過ぎて使い勝手が良くなかったんです。ここに来て圧力鍋の便利さを再確認した料理人、ちょっと奮発して3.5リットルのフィスラーの圧力鍋を新調しました。イカやタコの柔らか煮はもちろん、サバの味噌煮だって骨まで食べられます。肉でも野菜でも煮込み系の料理はすべてカバー。この鍋でトウモロコシ茹でたら旨かった!何故だか分かりませんが明らかに味が違う。




真鯛の兜煮


マダイの兜の煮付け。煮上がった魚を器に移した後、残った煮汁を少し煮詰めてから掛けて頂くのがよろしいようで、この方法はOKAZUさん宅のパクリというわけでは無いのですが、最近、料理人がよくやる調理法のようです。煮物の味は年季が入れば入るほど、適当にやっているようで若い人には真似ができない「何か」があるような気がします。昔、母親がお婆ちゃんと同じようにやっても同じ味にならないと言っていたのを思い出しますが、料理人も年を取ったのか、最近すこぶるお味はGoodで、安定感と年季を感じる一品。やっぱりお互い年取ったってことでしょうかね〜。(笑)


石鯛の兜煮


保田沖で釣れたイシダイ。焼き物にすることが多いイシダイですが、今回はためしに兜煮で賞味。イシダイの煮付けのところでも書いたのですが、煮付けにすると焼いた時のような脂っ気を感じないですね。これはこれで料理としては美味しいのですが、本当のイシダイの実力を知っているので、どうしてもあっさり物足りなさを感じてしまいます。やっぱりイシダイは焼き物にした方が実力を発揮するかもしれません。


わらさの兜煮


わらさの立派な兜、これまで塩焼きで何度か賞味したので、今回は煮付けで頂いてみました。料理人のセンスで、青物ながら敢えて薄味の煮付けに。やっぱり素材が良いので、何をやっても美味しいですよ。我が家の場合、とりわけ目玉の争奪戦なのですが、ここは一歩譲って育ち盛りの子供たちに進呈。豊富に含まれる不飽和脂肪酸で少しは頭の回転が良くなるでしょうか?(笑)血抜きして締めも完璧に持ち帰ったお魚を新鮮なうちに調理するから、臭みも何も無く旨みだけが際立つ。あら煮ひとつでも市販のそれとは別の次元と言えましょう。


めじ鮪の兜でねぎま


2006年11月、運良く3Kgオーバーのメジマグロをゲット。管理人の思い付きで、マグロの兜と端身に加えて、強火で炙って焦げ目を付けた長ネギと一緒に煮付けてみました。一般的に「ねぎま」と言うと、ネギと肉を交互に刺した串焼き(葱間)や、マグロとネギでやる鍋物(葱鮪)のことを言いますが、こんな「ねぎま」も有りでしょう。焼いたネギによる甘みやトロみがマグロの旨みと相まって、いわゆる相乗効果ってヤツでしょうか、「葱鮪」の豪快版といった料理に家族一同舌鼓でした。


かんこの兜煮


オニカサゴ釣りの外道で釣れた1.8Kgのカンコ。頭とカマを煮付けにして頂きました。カサゴにそっくりなこのお魚、正式名はウッカリカサゴというらしいですが、本当にカサゴに良く似ています。お味の方はカサゴは磯臭さというか独特の香りがあるのに対して、こちらは深場のお魚のせいかまったくクセがありません。お刺身にしても肌理の細かい上品な白身ですが、煮付けにしても抜群です。頭とカマにはプリプリ筋肉質の身が詰まっていて十分食べ応えもありました。旨かったな〜。




鬼笠子の兜煮


少し濃い目で甘口に仕上げたオニカサゴの兜煮。ほっぺの身もプリプリと、かまの部分にはゴッソリ身が付いていて、目や皮にはコラーゲンたっぷり。これだけで十分満足感のある一品。臭みなど一切ありません、旨みしかありません。煮付けは当日やるのが一番の贅沢、遅くても翌日までがお勧め。刺身は翌日以降、2、3日間は美味しく頂けます。


甘鯛の兜煮






目鯛の兜煮


3.4Kgのメダイでしたが、頭を2つに割って、片方は塩焼き、もう片方は煮付けで頂きました。メダイの頭はゼラチン質が多く、その類を敬遠しなければ、けっこう食べる所があります。たぶん、天然のコラーゲンもたっぷりで、お肌に良さそうな気がします。そういう意味では女性にお勧めかもしれませんが、我が家の料理人は目やベロベロの類を苦手としておりまして、いつも管理人や子供たちのお腹に収まります。お土産に頂いたワカメの茎の部分も彩りに合わせてみました。


真はたの兜煮


3.5Kgのマハタの頭を2つに割って、片方は塩焼き、もう片方は煮付けで頂きました。料理人はしっかり目の味付けで煮てくれて、これ正解でしょうね。かまは切り離して別の料理になりましたが、頭だけでも背骨周りとホッペにまとまった身が付いています。目の周りも美味しいです。一度、自分でも釣ってみたいものですが、狙って釣れる魚じゃありませんからね〜。


あらの煮付け


写真左:カワハギの頭だけを集めて煮付け。写真右:カサゴのあらを煮付けにしています。
魚の煮付けは食材の新鮮さが命、釣った当日に頂く煮つけは最高の贅沢かもしれません。どちらもプリプリしたほっぺのお肉が美味しそうじゃありませんか。茸や葱などの野菜と合わせてもいいですね。甘辛の煮付けで熱燗なんてどうですか。



写真左:マダイとメジナの腹身と真子。メジナの方が大きかったので真子もデカイです。真子に味がよく染みるようにしっかり目の味付けがよろしいようで。腹身も脂が乗っていて煮汁に絡めながら頂く新鮮な煮付けは旨いですよ。
写真右:マゴチのあらは汁物か煮付けにするのがいいですね〜。お刺身を取った後のあらを濃い目の味で煮付けにしたら、これは旨い!マゴチは釣った時に独特の匂いがありますが、新鮮な煮付けは臭味がありません。プリプリと締まった身がゴロっと身離れも良く、ボリュームもあります。今日は今期初の獲物をお刺身と煮付けで乾杯。またまた冷酒がクイクイすすんでしまいました。


平目の煮凝り


ヒラメのあら煮から煮凝りを作ってもらいました。これはかなり手間が掛かる一品だそうで、普通に煮付けにする場合は生姜を加える程度で魚の自然の味を楽しみますが、冷やして固めることを考慮し、料理人は昆布だしで薄味のあら煮を作り、冷めないうちに身を丁寧にほぐした後、タッパーに入れ冷蔵庫へ。ヒラメの持つ自然なゼラチン質だけで美味しい煮凝りが完成しました。今宵は泡盛の古酒(クース)と煮凝りがベストマッチ。マズイ、また飲み過ぎてしまうではないか。


笠子のアクアパッツァ


いつも同じ料理じゃ芸が無いよね〜と料理人が釣り魚料理の本を参考にチャレンジした地中海風の煮魚。このような料理をアクアパッツアと呼ぶそうで、ソテーしたカサゴにアサリ、アンチョビ、ドライトマト、ニンニク、白ワイン、水少々にオリーブオイル・塩・胡椒を加えて煮魚にし、仕上げに青みを散らして完成。お皿の中は宝石箱のように賑やかで、これは旨いですよ〜!ニンニク、アサリ、ドライトマトのコンビネーションは抜群で、カサゴのプリッとした淡白な身を濃厚なスープに絡めて頂けばワインのお供に最高の一品。こんなの外で食べたらいくらするんだ?と一般家庭にありがちな盛り上がりを見せました。(笑)



これも良型のカサゴで調理。上の写真と比べると使っている食材が少ないのはお分かりかと思いますが、やっぱりアサリが相性抜群なのです。そして、今回は生トマトを使用しましたが、ドライトマトかホールトマトを使った方がやはり濃厚にはなるでしょう。とは言っても、実際に食すればコレで十分と思えるほどカサゴそのものが美味しいのと、旨みが凝縮されたスープは絶品なのでした。


鬼笠子のアクアパッツア


400g級のオニカサゴで洋風煮魚。オリーブオイルでソテーしたナス、オリーブ(瓶詰めのもの)、アサリ、ドライトマトを一緒に煮込んで、それぞれの具材をお好みで取り易いように盛り付けてみました。イタリアンパセリがあれば良かったのですが、乾燥バジルで間に合わせ。まずこの手の料理で一番お味の決め手になるのがアサリですが、今回もいい仕事してくれてます。ドライトマトは細かく刻んでしまっても良いのですが、大きいまま煮込めば、ひとつの具材として存在感があります。オニカサゴが主役のはずですが、実際はオニカサゴが一番控えめなお料理なのかもしれません。スープも濃厚で、お味のまとまりも良く大変美味しいです。


沖目張のアクアパッツア


沖メバルにアサリ、オリーブ、ドライトマトなどの具材を加え、白ワイン、オリーブオイル、水少々で煮込んだ洋風煮魚。春はアサリの身入りが良く美味しい季節ですので、こういった料理は持って来いです。具材から出る濃厚な出汁でスープが絶品!スープが残ったらリゾットを作ったり、スパゲティにしても抜群。仕上げに粉チーズを加えるとGood。


いさきのアクアパッツア


2011年8月、夏場のお楽しみ、剣崎沖のイサキ釣りも漁期終盤に入って毎年右肩上がりの食いっぷり。今回もウリンボ主体ながらゆっくりやって束釣りと後半は自主規制モード。最大27cm級の中っ羽が何匹か交ざりましたが、実はここのイサキ、ウリンボとジャンボは脂ノリノリなのに不思議と中っ羽は脂無いんですよね。そんな中っ羽イサキもこんな形で頂くと俄然見違えてしまいます。カサゴやメバルで定番のアクアパッツァは流石、脂っ気の薄い白身魚を美味しく頂くには絶好の料理法なのでしょう。


鯖のピリ辛味噌煮


味噌煮は定番中の定番ですが、ちょっと変化球で豆板醤を使ったピリ辛風味の味噌煮。品物が脂の乗った上等なサバだったら何もこんな調理法にはしないのですが、期待して持ち帰ったサバがお腹開けたら脂ぜんぜん無くて残念。いつもでしたらサバそぼろか竜田揚げが脂の無いサバの定番調理法なのですが、今回はこんな感じで。普通のお惣菜としては十分美味しく頂ける一品でした。白髪ネギは料理人のこだわりでしょう。


太刀魚の豆板醤煮


これは料理人が雑誌か何かを参考にして作った料理なんですが、これメチャウマ!素揚げにしたタチウオをニンニクのみじん切りなどの薬味と豆板醤で身が崩れない程度にサッと煮込んで白髪葱のトッピング。言わば中華風の創作料理ですね。私は取り皿に分けてからラー油で辛さを増強。これマジで旨かったです。自信を持ってお勧めできる一品です。タチウオ釣りされる方は是非やってみてください。


太刀魚の中華風揚げ煮


2006年秋、上に挙げた「豆板醤煮」をやろうと思ったのですが、久し振りだったので料理人が作り方を思い出せず、何だか違う料理になっちゃった。太刀魚の唐揚げを醤油、酒、豆板醤で煮込んで、ゴマ油で風味付け。チンゲン菜の炒め物の上にバラっと盛り付けて白髪ネギでトッピング。コレって素直に旨かったんですが、「豆板醤煮」ってどうやって作ったんだっけ?(笑)



2007年夏、これも「豆板醤煮」をやろうと思ったのですが、何だかまた違う料理になっちゃった。是非やってみてください!とか言っておきながら肝心の料理人が作り方を思い出せず、このHPで調べてるから笑えますよね。コレ書いてて思い出したのですが、元祖は揚げるときに粉付けないで素揚してたような気がしてきたな・・・なかなか道は遠い。(笑)


石持の韓国風煮


唐揚げにしたイシモチをコチジャンなどの香辛料を使って牛蒡と一緒に煮込んだお料理です。イシモチ釣りで隣のお客さんに教えて頂いた料理をウチ風にちょっとアレンジしてみました。ちなみに私からは『石持の中華風酒蒸し』をお教えしました。少し甘くてピリ辛の煮物に万能葱と白髪葱のトッピングがよく合います。イシモチは釣ってきた当日か翌日に唐揚げにしておくと保存が利きますので、何日も経ってからこんなお料理で登場し、美味しく頂きました。


平宗太の豆板醤煮


これは作り貯めしておいた平宗太の角煮に長ねぎと豆板醤を加えて鍋でひと煮立ちしただけの即席豆板醤煮。写真は私のお昼のお弁当です。ピリ辛で濃いめの味が冷えた飯にもバッチリ。こんな形でけっこう釣った魚がその週のお弁当のおかずになるってパターンも多いんです。


沖目張の豆板醤煮


沖メバルが数まとまって、連日和風の煮付けもなんだし・・・ということで、あっさり系の沖メバルをあえて豆板醤加えてピリ辛風味の煮付けにした料理人。何の問題も無く、普通に美味しかったのですが、特筆すべきところも無く・・・。


皮剥のキムチ煮


あっさりしたカワハギにピリ辛キムチの相性が良いのはチゲ鍋で実証済みですが、これを煮魚に流用した料理人。皮を剥いだ丸のカワハギをキムチとキムチの素を加えて煮込み、醤油、みりんでお好みのお味に調整。フィニッシュはゴマ油で香り付けして完成。カワハギは身離れがよく小骨も無いので、家族みんなで箸を付けてもキレイに食べられます。カワハギ、ウマヅラにはお勧めできる料理かもしれません。


笠子のキムチ煮


カサゴが半端に1尾あったので、どうしようかと思ったのですが、実は『皮剥のキムチ煮』と一緒に煮てしまったのでした。(笑)淡白なカワハギで美味しかったので、カサゴで不味い訳はありませんが、煮付けサイズのカサゴが何尾か揃っていたとしたら、敢えてキムチで煮ることも無いじゃん!まぁ、そんな感じではありますが、意外とキムチ味が魚の持ち味を邪魔することもなく、これはこれで美味しいです。



料理人は残った煮汁で雑炊を作って食べておりました。ご満悦の様子でした。


鯖のビネガー煮


2008年9月、1年振りのタチウオ釣行は激渋でしたが、ゴマサバ君は相変わらず元気。なかなかモノが良さそうだったので5本ばかり持ち帰って色々な料理で賞味しました。こちらはNHK『きょうの料理』2008年9月号で塩田ノアさんが紹介している『さばのビネガー煮』のレシピほぼそのまんま。転載しちゃうと問題かもしれませんので、ここでは書きませんが、料理人曰く、変えたのはパセリマヨネーズにニンニクを加えず、サバを煮るときにニンニクを加えた点と、パセリマヨネーズの練り辛子を粒マスタードに変えた点だけだそうです。味付けのベースは白ワインと酢に香草ですが、けっこう酢のパンチが効いてて個人的には大好き。あっさりしてていくらでも食べられちゃうお料理でした。




鯖のキムチ煮


最近、我が家ではキムチを使って和え物にしたり、煮物にしたりする機会が多いのですが、こちらはマサバとキムチの煮付けです。お味はご想像の通りだと思いますが、キムチがけっこう古くて酸味があります。酸っぱいもの好きの私にはOK牧場ですが、一般的にはどうだか。(笑)料理人に聞いてみないと分からないのですが、味付けは醤油、酒、ミリンの他、生姜ではなくニンニクを使っているかもしれません。


鯖のトマト煮


マダイ釣りの外道でゴマサバが釣れ過ぎたので、余った分は全部唐上げにしてから冷凍保存。で、しばらく経ってこんなおかずで出てきました。唐揚げにしたゴマサバと玉葱、ピーマンなどの野菜を一緒に、トマトジュース、トマトケチャップ、ニンニクなどで煮込んだ洋風のお惣菜料理です。何てこと無いけど、余ったサバの使い道としてはいいとこ行ってるでしょう。


鯖のカレー風味煮


ゴマサバの切り身に下味を付けたらカレー粉とニンニクでソテーし、これを普通の煮魚と同じように甘辛く煮付ける二段調理法?最初、我が家では雑誌の記事を参考にサンマでやっていたのですが、料理人の思い付きでサバに応用。サンマほど脂っ気が無い分、思ったよりあっさりした食感になりました。釣ったサバは即〆して氷漬け、元から臭みなどまったくありませんが、カレー風味と甘辛煮魚の風味が相まって大変食べ易く、お箸が進む一品でした。


鯖カレーと応用2品


サバカレーは飯物のコーナーで取り上げていますが、こちらはご飯無しのおかずバージョン。脂が有ろうが無かろうが、何かの外道でサバが釣れると、ある程度の数は食材として必ず持ち帰るのですが、サバカレーは本当に美味しくて、我が家ではやる頻度が多いです。私は毎晩、アルコールは頂きますが、健康上の理由から炭水化物は摂りません。晩飯に子供たちはご飯にカレーを掛けて食べますが、私と料理人は単品でお酒の肴として頂くことが殆どです。実際、これでけっこう飲めちゃうんですよ。



で、このサバカレーは鍋に沢山作っておくと、色々と使い出があって、こちらはプレーンオムレツとサバカレーのコラボレーション。ミートソースとかデミグラスソースと同じような感覚で使ってもぜんぜんOK!玉子とサバは相性抜群ですし、ふっくらオムレツがカレーの刺激と相まってなんともまろやかでマイウ〜。横にライスの皿があっても様になる一品ですよ。



こちらはサバカレーを使ったドリア。ご飯の上にサバカレーを敷いたら、溶けるチーズをふんだんに掛けてオーブンで焼きます。これがまたチョー旨い!カレーとチーズは黄金のコンビネーション。子供達も爆食い、親もカロリー気にしながら、匂いに誘われて一口だけ味見のつもりが、2口、3口・・・。(笑)絶対お勧めできる一品です。コレ、青魚嫌いな人でも抵抗無く食べられるんじゃないかな・・・。


鯵のオイルサーデン風


これは料理人のナイスアイディア!オイルサーデンは確かカタクチイワシだったと思いますが、アジでもできるんですね〜!アジを釣ってくると、干物や尾頭付きにしない分は、鱗を取って頭と内蔵を除去した状態でパーシャル冷蔵しておくのですが、この状態のアジを、写真のように下ろすことなく、そのままバクバク食えちゃいます。尻尾から鰭から骨までトロトロです。しかも旨い!珍しく作り方を取材しておきましたので、よろしければどーぞ。

【作り方】
@ゼンゴを取り除いたアジを濃い目の塩水に30分ほど漬け、水でよく洗います。(濃い目ってどれくらい?笑)
A圧力鍋に水、塩、コショウ(あれば粒コショウ)、ニンニク(半切りで2欠け分)、ローリエ(2枚)を入れ、一度煮立たせます。
B味見をしてOKだったら、オリーブオイルを適量加えます。
Cここに@のアジを入れて、圧力鍋で15分煮込んだら、火を切って自然放置します。
D冷めたらアジを保存用容器に移し、オリーブオイルに浸して冷蔵庫へ。
E2、3日後が食べ頃?すぐに無くなってしまいましたが、けっこう日持ちしそうです。


皮剥のカレー風味煮


普通に煮てもいいのですが、最近はキムチやカレー粉を使うのが我が家で流行っていまして、これはカワハギのカレー風味煮。カレー風味と言うだけに、カレーを前面に出すのではなく、ほのかにカレーの風味がする煮魚程度の微妙な加減が上品で良いです。青魚でやっても良さそうですし、白身魚では特にカワハギなどには適した料理法でしょうね。日頃、カワハギ食べ飽きてるカワハギフリークの方には多少新鮮な感覚で召し上がって頂けるかもしれません。


真蛸の柔らかトマト煮


マダコは和風に柔らか煮として頂いても絶品ですが、今回は料理人のアイディアで柔らかトマト煮となりました。圧力鍋で一気に煮た後、弱火でコトコト時間を掛けて煮込んでますので、口に入れれば噛み切るのにほとんど力が要らないほどの柔らかさ。このままでも大変美味しいですが、パスタソースとして使っても抜群にウマイです。


烏賊ゲソのトマト煮


これは圧力鍋作戦で事前に軟らかくしたスルメのゲソを玉葱、ピーマンなどの野菜と一緒にトマトジュースで煮込んだ料理です。スルメのゲソもここまでヘナヘナになるとは拍子抜けですが、お陰さまで軟らかくていくらでも食べられちゃう。今回、生トマトは入ってませんがトマトジュースの酸味が程好くマイウ〜。少し濃い目の味付けにしてご飯やパスタに掛けても美味しそう。


丸烏賊のトマトソ−ス煮


作り置いていた『万能トマトソース』なるものをマルアジやサバに使ったり、こんな感じでマルイカを煮込んだり。ホールトマトを味付けして作ったソースだそうですが、詳細は今度取材しておきます。マルイカは煮ても硬くならないので、このような料理には打ってつけ。多めに作っておけば日持ちしますし、思い出した時に食べたい分だけ温めればよいので重宝、パスタやドリアの具に使っても美味しそう。








麦烏賊と海老の筒詰め


ムギイカが大漁の数日後、あまり見慣れない手の込んだ料理が出てきましたよ。イカの本体にゲソと海老を詰めて煮込んだ料理だそうで、トマト、セロリ、ピーマンをベースにした野菜ソースがボリュームたっぷり。ムギイカは煮ても柔らかくていいですね、海老とイカのコラボレーション、とってもやさしいお味に仕上がりました。タツミムックつり情報編集部編「釣魚の食卓〜葛島一美の旬魚食彩〜」109頁「ゲソとエビの筒詰め」を参考にさせて頂いたそうですので、詳細はそちらをご覧ください。




わらさのビネガー煮


ワインビネガーと粒マスタードを使った洋風煮魚。以前、雑誌のレシピを参考に鯖のビネガー煮をやったのを思い出した料理人の提案。ワラサに酸っぱい味付けがどうだか?最初の食味はツーンと酸っぱさが前面に来てしまいと微妙な感じでしたが、マヨネーズを付けることで味が丸くなり豹変しましたね。酸っぱい料理にはマヨネーズ?


鰤大根


これはブリ料理としては定番中の定番ですね。柔らかく煮あがったブリの身と味が染み込んだ大根のコンビはやっぱり最高です。ブリの脂の乗りが強い時は大根より味が染み込むのに時間が掛かりますので、大根はある程度味が染みたら一回上げて、ブリの身だけで少し余計に煮てから合わせた方がお味のバランスはいいかもしれません。もちろん煮付けは鮮度が重要ですから、新鮮なうちに調理するのが最大のコツだと思います。


鯖とひじきのそぼろ煮


こちらは『鯖そぼろ丼』でご紹介しているそぼろのレシピと同じなのですが、ひじきを加えたりニンジンを千切りにしたりとお惣菜として少々アレンジしたものです。今回使ったゴマサバはなかなかの上物だったのですが、この料理は脂っ気の無いバサバサのサバを使っても抜群に美味しく頂けますし、日持ちもしますので、サバを持て余した時のお勧め度はNO.1です。


烏賊大根


西の鰤大根なら東の烏賊大根と言うかどうかは知りませんが、それくらいイカと一緒に煮て相性の良いのが大根。ヤリイカは煮るとプリプリ食感良く、大根がイカの旨みを十分に吸い込んでイイ仕事してくれます。鍋に一杯作っておいて、毎晩、一食分づつ温めて頂くのがなんとも幸せ。日毎に味が滲みて大根が壊れてきますがそれがまた良し。



こちらは圧力鍋で柔らかく煮込んでおいたスルメのゲソを使った烏賊大根。目や口の周りの肉は柔らかくてトロトロです。



そしてこちらはマルイカバージョン(1杯ムギイカが混ざってますがご愛嬌)。昆布を加えてまた一味違います。


烏賊ゲソとしめじ、獅子唐の煮物


これも圧力鍋作戦で最初に柔らかく煮込んでおいたスルメのゲソを使ったお惣菜料理。野菜やキノコは適当に冷蔵庫にあるものでOK。今回はしめじと獅子唐を使いましたが、なかなかの一品になりました。圧力鍋で煮込んだスルメのゲソをもう一度普通に煮ると、若干硬さが戻るきらいがありますが、それでも前歯で簡単に切れる硬さです。そう言えば、圧力鍋で煮た時の汁を使ったとか言ってたな。


烏賊ゲソと厚揚げの煮物


同じく圧力鍋作戦で最初に柔らかく煮込んでおいたスルメのゲソを使ったお惣菜料理。野菜と煮るのも美味しいですが、厚揚げは油を含んでいるので、一緒に煮込むとコクが出ていい味になります。大根ほどじゃありませんが、厚揚げに薄っすらイカの味が絡んでマイウ〜!お勧めの組み合わせですよ。


丸烏賊と厚揚げの煮物


これも上の一品と似たようなものですが、マルイカバージョンです。小さめのマルイカを切らずに筒のまま煮るのがいいですね。柔らかいので難無く噛み切って2口サイズでしょうか。多めに作っておいて、毎晩、小出しに温めては晩酌のお供。


丸烏賊と大なめこの煮付け




烏賊ゲソ入りおでん


これまた圧力鍋作戦で柔らかく煮込んでおいたスルメのゲソを使用。イカゲソはおでんのタネとしては珍しくありませんね。すっかり周りと馴染んで違和感無し。同時期にイシモチか何か釣って来て、自家製イカゲソ巻きなんか作ったら楽しいかもしれませんね。


丸烏賊と大根、糸こんにゃくの煮物


マルイカのお刺身の切れっ端やエンペラ、軟骨の部分でお惣菜を一品。大根と糸こんにゃくに煮汁が浸み込んで、イカがいい仕事してるんです。酒にも飯にも合うお惣菜の王道。厚揚げやジャガイモ、里芋なんかと煮ても抜群です。特にマルイカは煮ても硬くならないので、こういう料理の素材にはバッチリですよ。


真蛸と大根の煮物


マダコの頭や足の付け根の部分を大根と一緒に煮物にしてみました。彩りに茹でたオクラを添えて。大根に味が染みていい色してるでしょう。日頃のお惣菜料理としては相当イケてますよ。



こちらは上の煮物に厚揚げを加えたバージョン。厚揚げの油によってコクが増してこりゃまたウンマイ。


厚揚げと野菜の煮物


厚揚げと大根だけで魚の姿はありません。実はマダイの兜煮の煮汁を利用した煮物なんです。なので、厚揚げと大根だけでは出し得ないタイの旨みが十分生きていますよ。大根に煮汁が染み込んで旨そうでしょ!



こちらは厚揚げと筍、しし唐の煮物。使った煮汁はエビスダイの煮汁で、出汁は改めて取っていませんが、かなり旨いです。魚の煮汁の再利用でお惣菜を一品、これは簡単で美味しく出来て失敗が無いかもしれません。


玉子と大根の煮物


これも魚の姿がありません。カサゴの煮付けの残り汁を使った玉子と大根の煮物です。料理人曰く出汁は一切加えていないとのことですが、旨み十分、魚の煮汁の再利用でこんなに美味しい煮物ができるんですね〜。




薩摩揚げと白菜の煮物


イシモチが大漁でしたので、我が家は薩摩揚げ工場に。大量に作るのは大変ですが、一度作っておくと後で色々な料理に使えますよ。これは何てことない惣菜料理で、取り立てて旨いっていうものでもありませんが、薩摩揚げに出汁が染み込み、白菜の甘みも出て、日常のおかずとしては立派な一品です。


薩摩揚げと大根の煮物


こちらはイシモチとアジで作った自家製薩摩揚げと大根の煮物。薩摩揚げはイチモチとアジがだいたい7:3、つなぎには別の日に釣って来たスミイカのすり身を贅沢にも使っております。市販の薩摩揚げと違って余計なモノ?を使っていない分、食感は粗めで味わいもシンプルですが、大根とともに煮汁をよく吸って実に美味しい。


薩摩揚げのおでん


これも上の料理と同じで、イシモチの薩摩揚げを使ったお惣菜。大根、にんじん、こんにゃく、ウズラの卵といっしょに煮込んだおでんです。寒い夜に暖かいおでんで一杯っていうのもなかなかいいものですよ。薩摩揚げってけっこう味が染み込むものなんですね。色々なおかずに使うとけっこう良い味に染まってくれる味なヤツです。


鯵団子と冬瓜の煮物


アジの団子を揚げたものと冬瓜の煮物です。アジ団子は一緒に混ぜたレンコンが歯応え良くイイ仕事してますよ。団子の油が煮物にコクを与え、冬瓜が出汁を吸ってこれまた実に美味しい。


烏賊ゲソのマリネ


煮物のコーナーでサラダ・マリネというのも違和感があるかもしれませんが、こちらは圧力鍋作戦で柔らかく煮込んでおいたムギイカのゲソを使ったマリネ。玉ネギやセロリと一緒に酸味の効いたマリネ液に漬け込んで、夏場にピッタリ、ビールのつまみに最高ですね。




烏賊ゲソとキャベツのサラダ


こちらも圧力鍋作戦で柔らかく煮込んでおいたムギイカのゲソを使った一品。キャベツの上にゲソを盛り付け、塩振って、熱々に熱したニンニクオイルをジュ〜!単純だけどコレがけっこうウマイのよ。


烏賊ゲソと胡瓜のドレッシング和え


圧力鍋作戦のゲソが続いて恐縮ですが、こちら胡瓜と一緒にピエトロドレッシングで和えただけの超簡単料理。とりあえず一品のお通し料理。使えますね〜、圧力鍋作戦!(笑)


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