2010年 改造2本

今年は腰痛が出たり引っ込んだりと安定せず、なんとか釣りには行けてますが、座り仕事の長い竿作りはちょっと無理。アイディア的にはマルソーダが居ない日限定のイサキ竿、短いマルイカ竿、エギスミイカ竿など幾つかあったのですが着手に至らず。そんな状況でして、2年前(2008年)に作ったマルイカ竿の改造だけですが載せておきます。来年は1本作れるかどうか・・・。


 2010年 改造2本

マルイカ竿(2008年製作)

2008年に製作した直結、直ブラ用のマルイカ竿。全長1.7mのワンピース、穂先はグラスソリッドで、先端の10cmくらいは敏感なカワハギ竿的調子と言いますか、そのままカワハギで使ってもいいくらい。胴はテーパーが少な目の細身の丸節竹を選んで、カワハギ竿に比べるとやや手前っ側に乗るイメージ、手元は細身の孟宗竹という仕様でした。
実釣で何度も使用し、メタルトップに負けず劣らずアタリも出ますし、それなりの実績は上げたのですが、この釣りをやり込んでいるうちに、もう少し短い竿の方が釣り易く感じ始めてしまい、自然と登板頻度は減って行きました。
あと20cmくらい詰めたいんだけど、接着しちゃったから今さら無理だもんなぁ・・・と諦めかけていたある日、何気に竿を持って手元と胴を外す振りをしたら、あらまぁ!スポンとキレイに抜けたではありませんか!しかも2本ともですよ!
まさかの話、最終工程の胴と手元の接着をやり忘れたままずっと使っていたって訳です。良く言えば、それだけ胴と手元の仕込みが良かったってことかもしれませんが、間抜けな話で、これには自分でも笑ってしまいました。で、せっかく外れたので長さ詰めちゃいましょうか!少し胴の径が細くなるので、手元へ仕込みが甘くなりますが、エポキシで固めちゃえば大丈夫でしょう・・・ってことで早速実行。手前から1節落として挿げ込みを調整して接着、全長152cmで生まれ変わりました。18cm短いだけで、持った感じだいぶ軽く感じますし、穂先が目視し易くなったような気がします。これで来シーズン、また出番が増えることでしょう。
2年経って漆の発色がだいぶ枯れてきましたので、写真を4枚ばかり載せておきます。2年前の出来立ての写真と比べると赤みが抜けて落ち着いた色めに変わって来ているのがお分かり頂けると思います。これも本漆の魅力です。



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