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2017/03/13
番外編 LTアジ用アンドンビシの編み直し
ライトタックルアジ用の市販のアンドンビシは網が細いステンレスの針金で編まれているのが一般的です。コレだと最初はいいんですが、釣りやってるうちにコマセが目詰まりし始め、だんだん抜けが悪くなってしまい、最後には完全に詰まって使い物にならなくなり往生します。また、帰宅してからの掃除もかなり大変で、やったことある方ならば何方もご苦労されたことがあると思います。自分も以前、帰ってから鍋で20分くらい沸騰させてコマセのカスを煮出したり、あるいは、そのまま完全に乾燥させた後、金属ブラシで落としたりしたものです。いずれにしても後の手入れがかなり面倒でした。

そこで、ビシの網を被覆電線で編み直すことで、コマセの抜けが悪化せず、帰ってからも手入れが超簡単。コマセの抜けが抜群に良い被覆電線での編み直しをご紹介させて頂きます。名誉のために補足しておきますが、これは内湾LTアジの定宿、新山下広島屋さんのMちゃん船長が常連さんに頼まれると編んでくれたりしてて、私や釣友も以前編んで頂きました。大変使用感もよく好調だったのですが、ある日アクシデントでロストしまいまして、さすがに落としたからまた編んでって言うのもちょっとアレなんで、そんじゃ自分でやってみようか!というのがきっかけでした。Mちゃんの編み方を参考にさせて頂いて自分なりに素材を厳選して編んでおります。

準備するモノと作成手順は以下の通りです。



市販の40号アンドンビシです。これの網をニッパーで全部除去します。



色々実験したところ、コレが一番良い結果を出した某電線。24AWGの被覆銅単線です。100m巻が2個、生涯で使い切るのかどうか?



電線をビシの外周×2くらいの長さで16本用意し、2本づつ拠って8組にします。コレを写真のように2回拠りで柱に結びます。



この後は規則正しく2回拠りで編んで行くのみ。これで1列目。



3面のうちの1面が終わりました。網目が不揃いになった場合はボールペンの先を使って大きさや形を調整します。



2面ができました。1面が終わって次の面に移る際の電線の処理の仕方は色々パターンがありますが、今回は写真の通りです。



蓋を除いた3面が出来上がりました。端っこは拠って内側に曲げて、余った部分はニッパーでカットし、後からほつれないようにセメダインスーパーXで固めます。2液性のエポキシ接着剤は経年劣化して使い込んで行くうちにボロボロ取れてくるのでオススメしません。



次に蓋部分に取り掛かります。蓋の縦の長さの2倍くらいに切った電線を6本3組用意し、写真のように2回寄拠りで結びます。



側に引っ掛けながら同じ編み数でよいので進めていきます。



コレで蓋の部分が完成。同じように端っこは内側に折り返し、余分な電線はニッパーでカット、セメダインスーパーXで固めます。



本体に蓋をハメて完成!



蓋を開けるとこんな感じ。

これで悩みの目詰まりともオサラバ、コマセ抜けが抜群のアジビシに大変身。アジ釣り達人の釣友に贈呈したところ大絶賛!!至上最強のアジビシとの評価を頂戴しました。実際、自分でも使ってますが、かなり良いです。



高切れなどでロストすると困るので時間がある時に余計に作って在庫増やしてます。手前の2個は超低活性時用。振ると食わない!カゴのサイズも大き目、網目も粗目、置き竿で船の揺れだけでコマセポロポロ、忘れた頃にダ、ダダン!!

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