K's Fishing Blog

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2019/07/14
ムツ五目 久里浜港 五郎丸
7月14日(日)、定宿、久里浜港の五郎丸から、ムツ五目(仕立船)に出撃してきました。

数週間前にムツのS帝王から仕立船のお誘いを頂戴しました。はい喜んで〜っ!二つ返事で参加希望。仕立船の場合、もっとも気になるのは当日の天気がまるで読めないこと。しかもこの梅雨は予報より雨量多く、低気圧が頻繁に発生するため雨+シケが多い。先週の日曜日も荒天で中止になりましたからね。普段の行い(誰の?)のせいか、どうやら当日は雨は降るけど海は大丈夫そうとのことで数日前には出船決定。ヨッシャ!頑張るぞ!



未明は音だけで萎えるほどの土砂降りでしたが、出発する頃には普通の本降り。いつもの時間に傘さして到着するとメンバー1名減って7名様。右舷ミヨシからS帝王、Kさん・・・の4名。私は左舷ミヨシに入れて頂き片舷3名。いい席戴きまして恐縮です。いいか悪いかはやってみないとですけどね。北東風だから後半、上げ潮が来ればチャンスありですよ。



7時少し前に出船し、低速で沖に出ます。仕立の場合は規定時刻より多少前後してもよいみたいで、そのままゆっくり真沖に進みます。7時15分、本来の定刻には場所に到着。船首を風に立てて位置取りが決まると、はいやっていいですよ〜!のアナウンスで第1投。北北東の弱風で雨、海上ナギ、水色は濁り、なんだか雨水っぽい泥濁りで色悪過ぎ!底までコレじゃアウトだよね。若潮後の中潮初日で干潮が9時20分頃の予報。



第1投は水深約160mで着底。仕掛けが7mくらいあるんで実質+7mくらいと考えてください。糸のマークしか見てないので。指示ダナ底からオモリの位置で2m。下げ潮トロトロの1本潮でいい流れ。ですが誰にもアタリが出ません。いい流れなんだけどなぁ。約15分、176mまで下りて回収。次投は同じく160mからですが、1投目より潮が行かなくなってしまい、早くも暗澹たる気配。船中最初に出たのはドンコですね。



最初は素直な1本潮だったんですが、3投目くらいから潮型が少しおかしくなってきて船中オマツリ多発。ですが、みなさん慣れておられるので、修復もそんなに手間取らずに解くか切っちゃうかの判断も早く、血の気の多い他所の乗合船では有り得ないほど温和な雰囲気。可能であれば枝素の親子サルカンの結び目で切って針の着いた糸を抜いて修復。抜いた糸はあとでサルカンに深海結びで結び直せば簡単。



八景の新修丸も操業中、お客片舷4名様くらいですかね。釣れてるのかな?いや釣れてないでしょ、この状況じゃ。下手の190m立ちも入れてみますが、アタるのドンコのみ。シロムツがアタんないもんね、潮が良くない証拠。小さい黒いサメが釣れる潮は水が冷え過ぎ。ドンコが多いと水温低め、シロムツがアタる日はアカムツも期待大。サメが多い日は水温はいいけど水色が悪くアカムツは出ても単発が多いかな?



11時40分、S帝王に本物っぽいアタリ。けっこう重そうだったんですが、アレ!?途中で抜けよった、バカモン!あぁ残念。さ〜て時間もすでに後半戦、初物は誰が上げるのでしょうか?潮時表では干潮9時20分頃だったんですが、その後、上げ潮がなかなか流れず潮待ちだったところ、12時頃からやっと芯の潮が来ていい感じになってきました。正直なもんで12時15分、ウキョキョン!食い上げの激しいアタリでしたが針掛かりせず。オモリ持ち上げて竿先戻るほど。これアカムツだったらデカいよ。クッソ〜!



12時30分、コレは本物でしょ。途中何度か叩かれて確信。無事上がってKさんに網入れて頂いたのは船中初物。33cmのアカムツ。やっとでましたよ〜!ちょっと間が空いて13時、右舷大ドモで46cmの良型、その直後、私に再びアタリが出てくれて、さっきより少し良さ気。再びKさんに救って頂いたのは35cmの太っちょ。続いて、右舷トモ2番さんに40cm超の良型。アタリ続いたところ、潮が速いとのことで回収指示。



もう1回同じトコ流し換えるから!とっ、ところが気配無くなっちゃったよ、おいおい。良い日だと入れ直した瞬間、誰がしかがドカンドカン竿曲げるんですが、音沙汰なくなっちゃった。マジ、もう終わりすか?気配出たの正味40分くらい、一日頑張ってスイッチ入ったの一瞬だもんね。場所は昨日食ったのと違う筋で水深200〜190とこの時期にしてはやや深め。たぶんこの水嫌って深場に落ちちゃってる感じ。今の時期、本来、160〜180mで食いますからね。



一日、雨が強まったり霧雨になったり繰り返してましたが13時半頃、ようやく止んでくれました。低気圧の接近で昼から風がやや強まりましたが釣りに影響なく無事最後までできました。そのままアタリ出ず14時23分、時間だから終わりましょう!と最後の巻き上げで右舷トモ2番のお客さんに小振りながら1本。型見られないメンバーが過半数のところスミマセンです。また機会がありましたら仲間に入れてください!



【本日の釣果】
アカムツ2尾(35、33cm)、ドンコ6尾(30〜23cm)、以上。上げ潮の本流が来た一瞬の食いが明暗を分けて船中5尾とキビシイ内容に終わりました。



アカムツのキモポン。大きい方がメスで質のいいキモが入ってました。本体は数日寝かせるつもりですが、キモは当日が一番。適当な大きさに刻んでポン酢で賞味。切り口がエッジが立ってて鮮度の良さが伝わると思います。



ドンコのなめろう。ドンコと言えば、味噌汁、フライ、なめろう辺りが定番ですね。シロムツが居ない分、当日、刺身が無いので、ドンコでなめろう。玉ねぎと味噌だけ。ドンコもいいキモが採れますので、叩いて添えました。お好みで乗せて食べるもよし。



ドンコのなめろう丼。翌朝です。昨夜小振り4本叩いたんで、今朝、残りの2本叩いて丼で戴きました。味付けは飯に乗せるので普通より濃いめ、小ねぎ、白ゴマ、ゴマ油を振り掛けると風味が増してなかなかイケますよ。



アカムツのしゃぶしゃぶ。最低の3日寝かせて我慢できず解禁。気前よく小振りの方1匹全部使ってしゃぶしゃぶ、初めてやりましたよ。そうそう沢山釣れるモンでもないですので。皮着いたまま薄く切るのが至難の技で、切る前に冷凍庫入れといたんですが、コイツ水分より脂が強いのかな、簡単に凍らないんですよ。しょーがないのでそのまま薄切りに。しゃぶしゃぶだから血合いで縦に割らず渡りで1枚1枚。出汁はアカムツの頭やあらで採った濃厚出汁。食べる前からどう考えても不味いわけないんですが、口入れた瞬間コレはヤバイっすよ。脳から変な快感物質が!?ゆっくり一往復で半生状態、歯応えふっくら感と生感が同居したまま上質な脂と旨味が凝縮される感じですかね。うまく説明できませんが。



漬けダレはウチの定番、塩ポン酢、ポン酢、小ねぎ、赤柚子胡椒。大根おろし入れる場合もありますが今回は無しで。パクパク旨いね旨いねと連呼しながら、いくらでも入っちゃいます。



純米大吟醸。頂き物のいいヤツ空けちゃいましたよ。大吟醸の割りには米香が残ってて味があります。ですが流石、大吟醸なので口当たりは殆ど水の如しで、あんまガッツリ来ない分、アカムツの美味しさを殺すことなくよく合いますよ。



アカムツ出汁の雑炊。翌朝です。普通、鍋の締めはその日のうちにやるもんでしょうけど、自分、夜は飲んじゃう代わりにご飯食べないんで締めは翌朝。煮詰まった出汁をあえて薄めず贅沢に雑炊1人前。なので出汁が濃い!鼻に抜ける香りが一瞬エビに似たものを感じますね。ペロっとご馳走様でした。



アカムツの炙り刺身。アカムツ釣れたらコレは外せません。これで大きい方の半身。夫婦二人で食べるには十分です。魚体も太かったですけど脂ハンパない。釣り自体も面白いんですが、コレ食べちゃうとまた釣りたい!次回へのモチベーションになりますよ。あと半身も炙りだな、明日か明後日か。



アカムツの握り寿司。土曜の昼です。6日寝かせたアカムツ、これで半身の半分ちょい。握る前に皮目を炙ってます。コレマジやばい。口入れた瞬間、脳汁ドバー!日が経って味にコクが増したような?脂スゲェとか一言では片付かない奥深い実力を感じますよ。これ寿司屋で食べたら幾らするの?とか一般庶民はどうしても頭をよぎってしまいます。まったく劣化ということを気にしないこの魚、何なんでしょうね。ちなみに汁はアカムツのあら出汁のすまし汁。



アカムツの塩焼き。土曜の夜です。握り寿司のあと、残しておいたカマ下を塩焼きにして、今回の釣果は完食となりました。いや〜、解ってはいますが、焼き物も旨いよね〜。しゃぶしゃぶ、炙り、寿司、塩焼きと堪能しましたが、やっぱりまた食いたい=釣って来なきゃですよね。たった2尾でこれだけ楽しめるのですから、もっと釣れたらどうしよ〜?とか夢が膨らみますよ。今シーズンも終わりに近いと思いますが、エチオピアが出てこないんで、もう1回くらいチャンスあるかな?45cmクラスを一度上げてみたいものですが・・・。実際、出てますからね。明日、日曜日はW五目でイサキ狙ってきます!

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