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2023/01/04
マダイ 久里浜港 五郎丸
1月4日(水)、定宿、久里浜港の五郎丸からマダイに出撃してきました。

新年明けましておめでとうございます。いつもご覧くださりありがとうございます。今年もよろしくお願い致します。さて、本日は2023年の初釣りです。ここんとこ天候がすこぶる穏やかで、こんなにお天気が穏やかな年末年始は数年振りではないかと思うほど毎日釣り日和。船宿さんは元日のみお休みで2日から早くも営業していますが、穏やかな中でも特に穏やかそうな本日に釣行を決めました。W五目もイサキが激渋モードになったと思ったら、同じ場所でイシダイが食い始めてテクニカルながら良さ気ではあるのですが、初釣行は縁起物でマダイに決めました。水温下がったせいか前日が船中3枚と低釣果なのも頭に入れて、型見ることを目標に頑張ってきます。



いつもの時間に釣友と到着するとマダイ船はお客様8名で右舷ミヨシから私、初めてお会いしますが気さくなお客さん、トモ寄りのお二人はお名前は存じ上げないのですが以前にお会いしたことのあるお客様。左舷ミヨシから常連Tさん、Sさん、お会いしているけどお名前失念したお客様、トモにYさんと片舷4名づつ。お隣W五目船は釣友と常連Mさん、Sさんと前回お知り合いになったTさんの4名様。ムツ五目はお客さんガラガラで少人数なので狙い目だったかな!?早々に7時15分前に離岸すると港前で待機。この時期、日の入りは日々1分程度づつ遅くなりますが、日の出の時刻は今が一番遅く、本日が6時50分。港前で待機していると内房鋸南方面から日の出が綺麗に拝めます。



定刻7時を迎えいざ発進、航程6分程で減速すると位置取りが決まって7時8分、はいやっていいですよ〜!のアナウンスで第1投。ホント久里浜って何やるにも釣り場が近くて最高ですよ。場所はアシカ島の先の笠島の黄色ブイの南東面。平作丸のイシダイ五目船の沖目に着けます。北北東の微風で晴れ、海上良いナギ。大潮前の中潮最終日で朝から下げ潮で9時10分頃が干潮、その後、納竿後までダラ上げの予報。水色は薄濁りでいかにも冷えた感じ。水深58mから流して徐々に深くなります。船長の指示はハリス3.5号か4号でタナは底から10m。割と早めに入れ替えますが、ほぼほぼ餌も盗られません。



開始30分ほど経った頃、船中初アタリはクロダイで場所に入ったのかパタパタっと4、5枚出ましたが私にはアタリ出ず。気持ち下げ潮っぽくはあるのですが、ホントにゆったりで長めの流しになります。8時ジャスト、水深62mまで落ちたところで私に本日初のアタリが出ましたが、コレはモノが違う。ハリス3.5号なのでドラグ調整しながら、全身を竿にして押したり引いたりで粘ります。ワラサだと思いますがけっこうマトモなサイズ。四苦八苦して残り20mくらいまで巻いたところで他のお客さん3名様巻き込んでしまい、こうなったら強引に巻き上げちゃうしかありません。なんやかんや無事タモいれして頂いたのは3.5Kg超のワラサ。



左舷2番のSさんと、右舷はお隣りさんと大ドモ氏を巻き込んでしまいグチャグチャ。ご迷惑をお掛けして申し訳りませんでした。そのサイズじゃしょうがないよ!と言って下さりナント優しいお客様。切り身にして皆さんにお分けしないといけないくらいですね。3名仕掛けロストで仕切り直し。8時半に周り直してやはり57m辺りから深くなる流し。外道のアタリもまったく出ず、かなり水が冷えたのに違いないでしょう。9時前に見切りをつけて回収指示。航路下のポイントに移動となりました。15分ほど走ること航路下の下手寄りの場所で減速。ここは乗っ込みポイントで時期には大船団ができます。



水深53mから入れてここは止め釣り。若干水深が変わりますが大きな変化は無し。水はこっちの方が澄んでいて海面には細かい塵が舞って春の潮といった感じ。たぶんこっちの方がいくらか水温が高いように思えます。開始して間もなく左舷トモ2番氏に船中初マダイ。その直後、左舷ミヨシのT氏にもマダイ。少しアタリが出始めましたが、その後が続かず時合いと言えるような食いは無いですね。その後、左舷トモのY氏に本命かと思ったらイラでした。しばらく経った9時50分、右舷お隣さんに久々のマダイ。お隣さんはその後も良いアタリ出ましたが、あと20mのトコでハリス切れ!あ痛たたっ!



上げ潮の時間に入ってもまったく潮が流れてくれず、コマセが効いてくるとフグの猛攻。やっぱこっちの方が水温高いんでしょう。あまりに酷くなると周り直し。水深は53〜55m中心に50〜58mの間くらい。アタリが無いなと回収すると針が1本無いか2本無いかで、結び直しの繰り返し。かと言ってコレを辛抱しないとマダイも釣れる可能性無いですしね。フグ地獄の我慢大会。10時35分、左舷トモのY氏にマダイが上がって、その少し後の11時55分、手持ちの竿がトン、ト〜ンとキレイに入ってドスっとアワセが決まり。コレが1Kg級の本日自身初物。体高があって形や色も綺麗なタイです。



いや〜型見られて良かった。ホント正直な気持ち。ワラサは意地でも獲りましたがやっぱ赤いの釣りたいですもんね。続いて左舷名手S氏に来ましたが色が黒かった!今年は黒と石が明らかに多いです。1回周り直してミヨシのT氏に2枚目。11時50分、もう1回周り直すと私に本日2回目のマダイのアタリ。一回り小さい900g弱のマダイ。少し経って右舷トモ氏にも初マダイ。なんやかんや掴み処の無い展開ながら忘れた頃に誰かにアタリが出るという状況。如何せん潮っ気がまったく無い中での釣りですからね。相変わらずフグが元気で結果的に針2パック使いましたので20本超!?冗談キツいっすよ。



12時半に周り直してオーラスの13時半、キレイに穂先が入ってドスっとアワセが決まったのですが、コレ引きが強いなぁ。けっこう上に来ても突っ込むのでもしかしてイシダイかも!?とか言ってたら海面に浮上した魚影は赤かった。タモ入れして頂いたのは、本日船中最大の1.5Kg超のマダイ。その直後、すぐに入れ替えるとまたアタリ、ヨッシャ!でもなんか最初の入り方が変だったし引きもおかしいな、と半信半疑で回収するとコレが1.5Kg近い良型のイラ。まぁそうそう上手くは行きませんよね。この魚、1円玉大のウロコがビッチリ着いていて除去するのが超大変、しかも滑って扱いにくいのですが美味しい魚。



イラに針飲まれてしまったので、ちょっと早いですが自分はコレにてお片付け開始。船中マッタリモードで追加無く14時に終了。型見られればOKのはずが3枚上げちゃいました。おまけにワラサとイラ付き。魚の型が良いのでスゴい物量。ワラサは尻尾折ってやっとクーラーに納まり、ほぼほぼ満タン。残念ながら1、2名様ボーズが出てしまったようですが、クロダイは上がったりしていたのでお土産ゼロのお客さんは居なかったのでは!?と思われます。前日の状況が悪かっただけに覚悟しての釣りでしたが、水も冷えて潮も動かない中、タイの型も良く初釣りとしては上出来な結果となりました。



【本日の釣果】
マダイ3枚(50cm/1.53Kg、41cm/1.02Kg、39cm/890g)、ワラサ1本(72cm/3.55Kg)、イラ1枚(43cm/1.48Kg)、以上。その他、サバフグ、ミニイサキなどは放流。ワラサはサイズ的に立派なワラサですが長さの割りに重さがイマイチ無いので脂乗ってないかも。だとしたら大量の竜田揚げとブリ大根になるかもしれません。周りのお客様には大変ご迷惑をお掛けしましたが、3.5号で獲れたのは満足できる内容でした。

【船宿釣果情報】
久里浜沖53〜58m
マダイ0〜3枚(船中12枚) 0.6〜1.5kg
その他クロダイなど



写真は船宿HPから借用。



マダイの湯引き刺身。下処理したときにお腹の中ビックリするほどラードが入っていたので、コレは脂あるな!と思いましたが、実際に賞味したらマダイでこれ以上は無いでしょ!という脂の乗り具合。甘みも強くて歯応えも程好くお刺身的には最上級クラス。まさに絶品!



マダイのヅケ丼。ついにマダイでやってしまいました。たぶん初めてかなと思います。魚の旨味を殺さないように薄口醤油ベースでヅケてお正月の残りのイクラを盛ってみました。いろんな魚でヅケ丼やってどれも美味しいのですが、コレはもうヅケ丼界の頂点といっていいでしょう。



マダイの兜焼き。一番大きかったタイの頭を半分に割って塩焼き。タイの頭を割るのはかなり大変で、下手すると大怪我にもつながりかねません。ウチの一番デカい出刃包丁で急がず時間を掛けて割りました。私の場合は眼、頬の順で行きますが、タスキ落としにしたので釜にゴロっと身が詰まっていて旨いのなんの。焼いても脂スゴいです。



ワラサの刺し身(試食)。2日寝かせてまだ早いと思いましたが、身質の確認で少し切ってみました。思ったより身質が良好でまだ硬いですが、もう数日寝かせると脂出てきそうなポテンシャルを感じます。意外とアタリの個体だったのかも!?自画自賛になりますが、頭落とした際に血がほとんど出ずに血抜きが完ぺきでした。コレ血抜きしないと台所が(例えが悪いですが)殺人現場のようになりますし、身の色も日持ちもぜんぜん変わりますので必須です。サブちゃん船は桶が無くて普通サイズのバケツしか無いので、ロープで尻尾縛って上半身海に浸かるくらいにして、船べりに吊るしておくのも手だと思います。



鯛入り七草がゆ。7日の朝です。にわか調べですが、春の七草とはセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロで、スズナはカブ、スズシロは大根だそうです。スーパーでセットで売っているモノを使っています。出汁はマダイの頭2個とイラの頭で採った出汁、味付けは昨日のタイのヅケ丼のヅケ汁と塩だけ。ヅケ丼に乗らなかったタイの切れっ端が入っていて、コレが美味しくてあるとないとでは充実感が違います。



マダイとワラサの握り寿司。マダイ8貫とおまけでワラサ2貫。マダイは皮付きの生で脂と甘みが酢飯との相性鉄壁。ワラサは昨夜より少ししっとり感が増してまだまだ脂出てきそうです。臭みはまったく出ておらず、この辺りの懐の深さがイナダとまったく別の魚のごとくレベルが違います。



マダイとワラサの海鮮丼。かみさんはこっちを食べてました。イクラが乗ってて見た目からしても旨そう。マダイとワラサは握り寿司と同じ魚なので間違い無く美味しいはずです。



イラの刺し身。3日寝かせてそろそろ食べ頃。このナントも美しい身。歯応えは硬めで噛んでるとネットリ感が出てきます。味はそこまで濃くはありませんが、どの魚に近いかと言われたらヒラメの香りに近いものがあります。下処理が大変なのもこれで報われます。



ワラサの兜焼き。醤油、ミリン、豆板醤に1日漬け込んで焼きました。ちょうどいい塩梅に味が入っており、身がごっそり脂もあって旨かったです。



マダイの炙り茶漬け。我が家ですっかり定番化した炙り茶漬け。かみさんは茶漬けシリーズの中でコレが一番お気に入りの様子。炙り茶漬けの時は必ず一緒に食べます。脂の乗ったマダイの炙り刺身を贅沢に一面に敷き詰めて、熱々のマダイ出汁をぶっ掛ける。身はトロっと半生、炙った皮目の香ばしさと山葵の香りが鼻を抜けます。もーサイコーっすね。



ワラサの刺し身。4日寝かせて賞味。そんなにギロギロした脂は最初から出ないと思ってましたが、腹身中心に全体に薄っすら脂が回ってきて、想像以上に良い品物だったと思います。おかげで臭みもまったく出ずに血合いの色も赤いままキレイでイイ感じで熟成が進んでいます。



ワラサのヅケ丼。イナダだといつもキムチを合わせちゃいますが、ワラサに敬意を払ってそのままヅケました。背中側も薄っすらとした脂があって、味の入り方も程好くサクッとした食感で大変美味しく頂きました。味噌汁はワラサのあら出汁。



イラのパエリア。イラでやったのは初めてですが、クセの無い上品な白身なので間違い無いです。皮は口に当たることもなく皮岸に旨味もあるので剝かなくて正解。必須であるアサリですが、活アサリはこの時期小さくて身入りが悪いので、冷凍のボイル剥き身を使ってます。しっかり出汁も効いてまったく支障はありません。コレで夫婦でちょうど二食分。



マダイのカルパッチョ。一番大きいヤツの釜下一番は西京漬けにしたので、その下の部位。これ以上大きいと生のまま皮付きは厳しいかもしれませんが、このサイズだとまだ大丈夫ですね。味付けはウチの定番シンプル系で岩塩、粗挽き白コショウ、ライムの絞り汁、オリーブオイル、ピンクペッパーで青みに今日はチャービル。



ワラサの兜焼き。最初は豆板醤醤油で漬け焼きにしましたが、もう半分はニンニク醤油で漬け焼き。どちらも美味しいですがニンニクも合いますよ。頭落とす時に身が沢山残るよう浅めのV字カットにしていますので、釜の身がゴロゴロ採れて食べ応えあります。



ワラサ出汁の掻き揚げ蕎麦。ワラサのあら出汁がたっぷり採れましたので、まずは蕎麦でしょ!掻き揚げはウチの定番、生協の冷凍モノ。いや〜いい出汁出てますよ。不思議なことにイナダよりはまろやかなんですが、深みがあって上質な出汁です。蕎麦好き的にはコレ毎朝でもいけますよ。



マダイのソテー。一番大きかったヤツの釜下は西京漬けにして、その後ろの身を大好物のソテーで賞味しました。イサキでもハナダイでもなんでも美味しいですからね、マダイはその頂点と言っていいでしょう。ソースをよく煮詰めてバルサミコ酢の酸味がいい塩梅に飛んで、ソースと皮付きの身を絡めながら味わうソテーは最上級。



ワラサの照り焼き。これはかみさんの一人前。素焼きにして普通に醬油ミリンでやると生じょっぱくなるので、最後に焼き鳥の元を使って甘みと照りを出して照り焼きもどき。私も一口頂きましたが、侮れないのが焼き鳥の素。使い方次第でどうにでもできるという便利品で、味が甘過ぎれば醤油や酒を足せばよいという好みで微調整も可能ですから。



ワラサの南蛮漬け。尻尾に近い身は唐揚げにして南蛮漬け。部位によっていろいろ使い分けるのですが、コレは日持ちしますし、いいおかずになります。



マダイの兜煮。早いうちに煮ておいて、煮汁ごとタッパーに仕舞って冷蔵庫で保存。冷蔵すると煮汁が煮凝りになって固まるので身が酸化することを防いで、けっこう後から食べても美味しいんです。今回も当日煮たのと変わらないか、味がよく染みている分、こっちの方が美味しかも。



ワラサ出汁のワラサ天蕎麦。南蛮漬けでワラサを唐揚げにしたついでに蕎麦用の天ぷらも揚げておきました。ワラサのあら出汁にワラサの天ぷらというある意味贅沢な蕎麦。ワラサの出汁はイナダの出汁よりまろやかなんですが味自体は濃いのが特徴。想像ですが、骨が太い分、骨髄の量が多いのかな?と思います。



マダイ出汁のワラサ天うどん。かみさんはこっちを食べてました。マダイの出汁にワラサの天ぷら、コレもある意味贅沢ではないでしょうか。マダイのあら出汁はうどんがよく合います。これで南蛮漬けの残り以外、ワラサは完食。あとはパエリアの残りとマダイの西京漬けがあります。昨日、釣りに行ってきてイシダイやアジが釣れたので明日から継続してお魚料理が味わえそうです。まともなアジは久し振りでしたよ。



イラのパエリアのドリア。先日のパエリアの残り。ドリアだったらチーズ乗せてオーブンで焼くのが常道かもしれませんが、下手に焼くと焦げ目は付きますが水分が抜けてパサパサになりそうなのもあって、前回同様レンジでチン。焦げ目は付かないのですが溶けたチーズがご飯の隙間に入り込んで、コレがまたイイ塩梅に絡まって旨いんです。あとワラサの南蛮漬けが残っている以外は完食ですかね。引き続き昨日釣ってきた魚に移行します。



マダイの西京漬け。一番デカかったヤツの釜下一番の左右を2枚西京漬けにして賞味。脂あるので間違い無く美味しいのですが、ちょっと切り身がデカ過ぎて、これだけでお腹一杯になるほど。今回の食材はこれで完食だと思います。

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