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2023/02/25
番外編 魚用包丁全6本
釣りはもちろん好きでやっているのですが、モチベーションの半分以上は旨い魚を食べたいから。実際そういう皆様も多いのではと思いますが。そこで、釣った魚を美味しく食べるには魚を下ろしたり刺身を切ったりするための包丁が重要な役割を果たします。年に5、6回、いやもうちょっと包丁を砥いでいますが、使う頻度が高くすぐに切れ味が鈍くなる包丁3、4本を砥ぐことがほとんど。今日は久し振りにウチにある魚用の包丁全6本出して砥いだので記念撮影してみました。



@は柳刃、他は出刃ですべて片刃包丁です。古い順に言うと、記憶が正しければ、D、@、A、C、E、Bの順かと思われます。以下、古い順にまつわるエピソードをご紹介させて頂こうと思います。大した話はナンモありません。

【D】
結婚して35年目になりますが、無謀にも生活を共にするようになった初日にアジの刺し身と塩焼きを食べようということになり、横浜のデパ地下にアジを買いに行ったのですが、よく考えたらアジ買っても包丁と器が無いじゃん!そこでアジと一緒にデパートでこの小出刃と器を一緒に買って帰った記憶があります。お値段考えるとアジ食べたいばかりにアジのうん倍も浪費してしまいました。これまで何回砥いだか数えようもありませんが、刃に被せる木製のサヤがパカパカになってしまったので、一回り二回り小さくなったと思われます。今でも小振りの魚を下ろすのに現役バリバリで使用中。

【@】
船釣りを始める前、15年ほど防波堤のクロダイやアイナメのヘチ釣りにのめり込んでいて、当時、新山下の定宿では夏季はクロダイダービー、冬季はアイナメダービーというのを開催してました。アイナメダービーは11月〜3月までの間に400g以上のアイナメをその間に釣った数で順位を付けるというものだったのですが、優勝した際に賞品を客が決める方式なっていたのがきっかけで、この柳刃を頂いた記憶があります。恐らく結婚した翌年くらいだったと思いますので2番目に古いものと思われます。今でも刺し身やカルパッチョなど切る際には現役バリバリで活躍中。

【A】
防波堤釣りをやっている頃、アイナメは骨が比較的柔らかいのですが、良型のクロダイやスズキは頭落とすだけで四苦八苦。そこでパワーのある包丁が欲しくなって、あまりブランドなど拘る経済力もなかったので、横浜駅地下の東急ストアでたまたま包丁のセールをやってて、パット見で気に入ったコレを購入。今の時代は職人さんが激減したとかで、同じ包丁でも当時の2倍以上のお値段しますけど、これは当時、この大きさで5、6千円程度だったと思います。見た目で一番デカイですが厚みや重さも一番あるので、現在はワラサの頭落としたり、大物が釣れた時たまに出番があります。

【C】
船釣りを始めるようになってから、Aじゃちょっと大き過ぎると感じるケースが増えたこともあって、一回り小さいコレを入手。コレもたぶん30年モノくらいになると思います。現在のところ、魚釣ってくるとすべての下処理は私が担当しますので、自分はこの出刃を使う頻度が一番多いです。頭割ったり骨に当たったりで、ちょっと無理すると刃こぼれ(刃欠け)しますが、そうなると砥石で砥いで修正するのはかなり大変になるため、電動ヤスリを購入したほどのヘビーユースです。

【E】
コレはDを使う頻度が高過ぎて、すぐに切れなくなってしまうので、その度に毎回砥ぐのが面倒なため、予備で似たサイズをもう1本購入したという経緯になります。よく見ると気持ちDより小振りですが、最初は同じくらいだったような気がします。Dよりはむしろ鋼の質が良いので、砥ぐ度にすり減る度合いが高いのかもしれません。おかげで研げば刃が付きやすい極上品。所謂「アジ切り」と呼ばれる小出刃より一回り大きめです。最近見たらお値段が当時の2倍以上になっていてビックリ。

【B】
コレは3、4年前に購入した比較的新しい包丁。目的としてはCの傷みが激しいので、その代用なんですが、優待セール中とはいえCの上位クラスをついつい買ってしまったおかげで、ヘビーユースにはどうももったいない気持ちが働いてしまい、思ったより使用頻度が高くありません。ですがCがダメになると出番があるので、酷くなる前にたまに砥いでいます。さすが上位クラスだけあって鋼の質が素晴らしく、大きい割に案外早く刃が付きます。長く使うことを考えるとお値段相応に良いものは良いと実感させられます。

砥石は荒砥と仕上砥の2種類を使っています。荒砥は天然石の頂きもので、最初の荒砥ぎから少しバリが出るくらいまで。その後は「木屋の仕上砥」を愛用しています。この仕上砥は砥ぎ味が素晴らしく、かなりの年数使用して何台か買い直したほどです。砥石に迷ったらコレがオススメ。

釣り師にとって包丁砥ぎはイヤでも避けられない作業で、ウチの場合、切れなくなってくると料理人からクレームが出ますからね。何はともあれ、同じ包丁を長年使っていると自分の釣り歴を共に過ごしてきたことにも重なって、それなりの愛着みたいなものが湧いてくるものです。

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